格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す!

月2480円で電話かけ放題なSIMも登場、特徴的なサービスを提供している格安SIMまとめ (2/2)

文●正田拓也 編集● ASCII

2020年09月06日 12時00分

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通信量を使い切った後にユーザー同士の協力で
ギガをもらうことができるmineo

 通信量について、さまざまな面白い制度があるのがmineo。ユーザーが使わなかった容量を貯めておき、mineoユーザーなら誰でも引き出して使えるという「フリータンク」という制度がある。本当にギガが苦しくなったときはタンクからもらい、また使い切れずに余ったときにはタンクに入れる。もらいっぱなしでも特にペナルティーはないが、ここはギブアンドテイクの精神で使いたい。

特徴的なサービス多数のmineo。「フリータンク」はユーザーの助け合いでパケットを融通しあうサービスだ

 mineoには、平日昼休みの時間帯に通信をしない宣言をする「ゆずるね。」という制度もある。この宣言をして、12~13時に「動画や写真の送受信等で数MB以上のデータ通信を利用しなければ」達成となり、前月21日から当月20日までの達成回数に応じて特典としてデータ通信量や夜間フリー、速度優先の権利などがもらえる。平日昼の極端な混雑を避けるための方法として面白い。

 さらに、朝/昼/夕方の混雑時間帯に速度制限される代わりに料金が節約される「エココース」、速度制限時の通信速度を最大200kbpsから最大500kbpsに高速化する「パケット放題」(月350円)といった他の格安SIMにはないサービスがmineoには多い。

OCNの音声SIMの新規契約を前提に
スマートフォンが激安で買える「goo Simseller」

 回線契約との同時購入で、驚くほどSIMフリー端末の価格が安くなる格安SIMがある。それがOCN モバイル ONEだ。子会社が運営するスマートフォン販売サイト「goo Simseller」を通して格安で販売している。

goo Simsellerでは、OCNの音声SIMの契約を前提に、そのままでも高コスパなシャオミのSIMフリースマホなどがオトクに買える

 特に最近では、シャオミ「Redmi Note 9S」の安さが話題になった。4GBメモリー/64GBストレージのモデルでは、記事執筆時点でオプション同時加入とMNPによる加入であれば、1980円から購入することができる。

 これにはOCN モバイル ONEの音声SIMへの加入が必要で、初期費用も別途かかるほか、転出元のMNP手数料もかかるので、完全に1980円だけでRedmi Note 9Sがゲットできるわけではないが、格安SIMの加入を考えているなら、こうした特典の利用は検討に加えたい。

 なお、販売している端末はSIMフリー機であるので、購入したスマートフォンと加入した回線を必ず一緒に利用する必要はないが、goo Simsellerでの回線加入と解約を繰り返していると、ブラックリストになって加入できなくなるという話もあり、端末目当てで加入するには注意が必要だ。

端末補償無料、eSIM向けサービス
データ専用の数百円サービスなど

 このほかにも格安SIMにはさまざまなサービスがあり多様化している。多くの格安SIMで提供されている注目のサービスが、前回も触れた端末補償(「スマホは単体で買った方がオトクな時代 中古購入でのリスクや方法を考える」)。追加オプションではなく、y.u mobileのように無料で全員に付いてくる格安SIMまである。

 また、IIJmioはeSIM向けサービスをいち早く提供開始しており、iPhoneやPixelのサブ回線として使えて便利。

 また、通話はLINEをなどのアプリで十分だという人にはデータ通信SIMもチェックしたい。データ専用なら月250円からのプランがあるLinksMateや、月300円からのnuroモバイルなどがある。

自分にあったサービスの格安SIMを探すのがおもしろい

 個性的なサービスは、ハマればハマるほど手放せないサービスになってくる。通信事業者側も加入者の引き留めのためにも今後も唯一無二の面白いサービスを備えた格安SIMが出てくることが想像できる。

 格安SIMを選ぶ際は、月額費用と通信量だけ見て選ぶのではなく、付帯するサービスにも注目してみてみるとおもしろいのではないだろうか。

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