末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢

世界のスマホ販売でのコロナ禍の打撃は予想より小さいか? マイナス幅は10%前後 (2/2)

文●末岡洋子 編集● ASCII

2020年09月09日 12時00分

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このままならファーウェイは2020年をピークに下降
市場トレンドをベンダーはどのように活用するのか

 そんななか、リアルの店舗だけでなく、オンラインでの直販体制もしっかりしているアップルは有利に見える。アップルのユーザー層が概してコロナ禍でも消費を控えていない(アップルは第2四半期、前年同期比2%成長している)という点もある。

 トップを争うファーウェイとサムスンについては、ファーウェイの逆境はサムスンにとってはプラスに働くだろう。ファーウェイの未来は現時点では米国と中国の両政府次第と言わざるを得ない。撤退という憶測すらも出ている。Strategy Analyticsは2020年に2位、2021年にはアップルとシャオミに抜かれて4位と予測。2019年は2億4050万台だった出荷台数は、2020年は1億9270万台、2021年は5900万台と、急降下するシナリオを描いている。

 2021年を前に、今年の年末商戦がどうなるのかも興味深い。

筆者紹介──末岡洋子

フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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