10月23日に発売されたアップルの「iPhone 12」と「iPhone 12 Pro」は、画面や本体のサイズが同じです。長く使っていくことを考えれば、より高機能なiPhone 12 Proのほうが良いと思っていましたが、実機を手に取ってみるとその印象は変わりました。
■「iPhone 12」に廉価版のイメージはなくなった
前モデルのiPhone 11は、iPhoneシリーズの主力機に位置づけられたものの、画面は液晶でベゼルも太く、上位モデルに見劣りする印象がありました。
これに対して今回のiPhone 12は、画面にiPhone 12 Proと同じサイズの有機ELを採用。スペック上の最大輝度は異なるものの、見た目はほぼ同じになりました。
実際に手に持ってみると、iPhone 12は意外なほど軽いこともわかります。数字の上ではiPhone 12が162g、iPhone 12 Proが187gと、それほど差はないように見えますが、iPhone 12 Proはずっしりと重量感があります。
外装の違いもはっきりしています。iPhone 12 Proの側面は鏡面仕上げのステンレスで、高級感や存在感では圧倒しているものの、使っているうちに指紋などの汚れが目立ってきます。
一方、iPhone 12の側面はマットな塗装のアルミニウム。指紋や汚れは目立ちにくい仕上げです。見た目の派手さはないものの、iPhone 12は上位モデルに対する廉価版というイメージが完全になくなったといえます。