ソフトバンク孫社長「最大の問題は天下り」
国民としては「総務省との会食なんて、どの通信会社もやっているのではないか」という素朴な疑問が浮かんでくる。
楽天モバイルの三木谷会長は「我々の方はそういうことはない」と否定。
ソフトバンクグループの孫社長も「監督官庁との癒着のような会食は絶対にいけないことだし、我々もしていない」とした。
ただ、孫社長が、会食問題よりも声を荒げたのが天下りについてだ。
「会食より最も大きな問題は天下りだ。自分たちの監督官庁から天下りを受けるのは絶対にしないというのを内部にも外にも公言している。年間数千万円単位の報酬を払って、天下りを監督官庁から受け入れるというのは、もっと人々から責められる癒着だ。人的賄賂(わいろ)だ。
数千万円の報酬、秘書付き、お迎え自動車、何とか倶楽部の会員権付きで、2〜3年、ワンクッションを経て、副社長というかたちで監督官庁から継続的に受け入れていく会社と、それを卒業コースのように送り出す監督官庁は、いったいどういう癒着だと。なぜそれを皆さん問題視しないのか。通信業界だけでなく金融界、教育界など至る所にある。日本の構造的癒着問題はもっと怒るべきだ」と、斬りつけた。