050 plusの申し込みは簡単、すぐに使える
今回ウェブサイトから050 plusを申し込んだが、必要なものは認証用にSMSが届く電話番号、メールアドレス、クレジットカードの情報となる。申し込みが完了して、アプリの設定が済めばすぐに利用できる。
050からはじまる電話番号が割り当てられるのだが、申込時にはある程度番号を選ぶことができ、下4桁も検索できる。この選択のための料金は不要。契約が完了してアプリの設定が済めば、すぐに利用開始となる。アプリはAndroid、iOS、Windows用が用意されている。
実際に通話をしてみると、音質はVoLTEの高音質通話のようなクリアさはないものの、携帯電話と考えれば違和感のない範囲。会話を進めていくと多少の遅延があることに気づくが、携帯電話でも遅延はあるわけで、それと比べれば050 plusの音質が特別に悪いというほどでもない。
050 plusでは、一部の050番号への通話が無料であるほか、携帯電話向けの通話でも1分17.6円なので、格安SIMで一般的なプリフィックスを使った通話の30秒11円よりも安い。通話定額を申し込んでいない場合の固定電話への長電話にも便利だ。着信時にもメリットがあり、多くの携帯電話の通話定額の対象には050のIP電話も含まれているため、定額の範囲内で通話できる。なお、ごく一部の0570番号は050 plusからの通話を制限している場合もある。
そのほか、海外に行って日本に電話をかける際、050 plusを使えば発着信ともに国内扱いの通話料で済ませられるという利点もある。携帯電話の定額通話の対象であれば、転送先に設定して活用することも有効だ。
0570番号はもちろん、多方面への通話料節約に有効
0570番号を用いたサービス自体が、そのほとんどがNTTコミュニケーションズが提供しているという現状からすれば、携帯電話からかけると割高だからと050 plusを申し込むのは、マッチポンプのような気がしてならないが、現実問題として費用が抑えられるのだから検討しない手はない。
ちなみに新型コロナウイルスのワクチン接種予約はネット予約が主になるため、スマートフォンを活用する人なら、そのために0570番号を使うことはないかもしれない。しかし、接種予約に限らず0570番号を使うコールセンターは多く、問い合わせが何度も必要になった場合には0570番号の通話料負担が重くのしかかってくる。
すべてのケースに050 plusが有利とは限らないが、0570番号に電話をかける機会が多い人、一般電話向けの通話料の見直しをしたい人は、申し込み後にすぐ使えるので検討してみるといいだろう。