最後にパフォーマンスをチェックしてみよう。まずCPU性能だが、「CINEBENCH R23」は10993pts、「CINEBENCH R20」は4213pts、「CINEBENCH R15」は1837cbを記録した。同じく「Core i7-1260P」を搭載する「dynabook R」がR23は9500pts、R20は3721pts、R15は1773cbだったので、XPS 13 Plusはその約1.16倍、約1.13倍、約1.04倍のスコアを発揮したことになる。常に最高速を目指すXPSの設計思想は相変わらずなのだ。
R23実行中のクロック周波数とCPU温度をチェックしてみると、CPU温度はほぼ100度に貼り付いていた。XPS 13 Plusは相当攻めたチューニングが施されているようだ。
3Dグラフィックス性能については、「3DMark」のTime Spyは2054、Fire Strikeは5430、Wild Lifeは14256となった。dynabook RがTime Spyは1866、Fire Strikeは4967、Wild Lifeは13704だったので、XPS 13 Plusはその約1.10倍、約1.09倍、約1.04倍のスコアを発揮したことになる。CPU性能と同じく3Dグラフィックス性能においても、XPS 13 Plusは最大限の性能を引き出しているようだ。
ストレージ速度は、「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)で6829.85MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)で4488.08MB/sを記録した。PCIe Gen4 x4接続のSSDを搭載しているだけに、OS、アプリの起動、データの読み書きなどで体感速度を向上させてくれるはずだ。
バッテリー駆動時間については、ディスプレー輝度40%でYouTube動画を連続再生したところ、7時間30分動作した。ハイパフォーマンスを備えつつも、55Whrのバッテリーでこれだけの駆動時間を実現しているのはさすがXPSの血筋。モバイルマシンとしても実用に十分なバッテリー駆動時間だ。
「未来的」ノートPCを求めているならば、唯一無二の存在感である
まさしく「未来的」という形容が似合うXPS 13 Plusだが、使い勝手もデルらしい堅実な作りで、またCPUは最上位ではないがCore i7-1260Pの性能を最大限に引き出しすことで、クリエイティブワークにも活用できるだけのパフォーマンスを備えている。
インターフェースはThunderbolt×2だけでオーディオジャックすら搭載されていない、しかし、とことんシンプルさを追求した「未来的」なノートPCを求めている方にとっては、唯一無二の魅力を持った1台なのである。