ASCII Power Review

デルのフラッグシップ「XPS 13 Plus」実機レビュー = 超未来型デザインのうえ12世代コアは爆速動作だった~!!

文●写真 ジャイアン鈴木 + 編集● ASCII PowerReview軍団

2022年06月30日 10時00分

 最後にパフォーマンスをチェックしてみよう。まずCPU性能だが、「CINEBENCH R23」は10993pts、「CINEBENCH R20」は4213pts、「CINEBENCH R15」は1837cbを記録した。同じく「Core i7-1260P」を搭載する「dynabook R」がR23は9500pts、R20は3721pts、R15は1773cbだったので、XPS 13 Plusはその約1.16倍、約1.13倍、約1.04倍のスコアを発揮したことになる。常に最高速を目指すXPSの設計思想は相変わらずなのだ。

 R23実行中のクロック周波数とCPU温度をチェックしてみると、CPU温度はほぼ100度に貼り付いていた。XPS 13 Plusは相当攻めたチューニングが施されているようだ。

ベンチマークは「My DELL」の「電源マネージャ→設定→サーマル」を「超高パフォーマンス」に設定して実施している

「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は10993pts、CPU(Single Core)は1736pts、「CINEBENCH R20」のCPUは4213pts、CPU(Single Core)は659pts、「CINEBENCH R15」のOpenGLは98.55fps、CPUは1837cb、CPU(Single Core)は245cb

「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)実行中のクロック周波数は平均2771.12MHz、最大3074.8MHz、CPU温度は平均98.44度、最大100度

 3Dグラフィックス性能については、「3DMark」のTime Spyは2054、Fire Strikeは5430、Wild Lifeは14256となった。dynabook RがTime Spyは1866、Fire Strikeは4967、Wild Lifeは13704だったので、XPS 13 Plusはその約1.10倍、約1.09倍、約1.04倍のスコアを発揮したことになる。CPU性能と同じく3Dグラフィックス性能においても、XPS 13 Plusは最大限の性能を引き出しているようだ。

「3DMark」のTime Spyは2054、Fire Strikeは5430、Wild Lifeは14256、「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは8318(快適)

 ストレージ速度は、「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)で6829.85MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)で4488.08MB/sを記録した。PCIe Gen4 x4接続のSSDを搭載しているだけに、OS、アプリの起動、データの読み書きなどで体感速度を向上させてくれるはずだ。

試用機のストレージには「PC SN810 NVMe WDC 512GB」が搭載されていた

「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は6829MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は4488MB/s

 バッテリー駆動時間については、ディスプレー輝度40%でYouTube動画を連続再生したところ、7時間30分動作した。ハイパフォーマンスを備えつつも、55Whrのバッテリーでこれだけの駆動時間を実現しているのはさすがXPSの血筋。モバイルマシンとしても実用に十分なバッテリー駆動時間だ。

「未来的」ノートPCを求めているならば、唯一無二の存在感である

 まさしく「未来的」という形容が似合うXPS 13 Plusだが、使い勝手もデルらしい堅実な作りで、またCPUは最上位ではないがCore i7-1260Pの性能を最大限に引き出しすことで、クリエイティブワークにも活用できるだけのパフォーマンスを備えている。

 インターフェースはThunderbolt×2だけでオーディオジャックすら搭載されていない、しかし、とことんシンプルさを追求した「未来的」なノートPCを求めている方にとっては、唯一無二の魅力を持った1台なのである。

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