このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー

縦長は使いやすい! ソニーモバイルの原点回帰モデル「Xperia 1」レビュー (3/3)

文●村元正剛(ゴーズ) 編集●ASCII編集部

2019年07月31日 12時00分

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パフォーマンスは期待通りだが
改善を期待したいことも

 CPUはSnapdragon 855(2.8GHz+1.7GHz/オクタコア)を搭載し、メモリーは6GB、内蔵ストレージは64GB。今夏に発売されたスマホの中では、トップクラスの仕様です。1週間ほど使ってみましたが、タッチ反応が遅くなったり、ゲーム中に画面が止まったりといったこともなく、快適に操作できました。

スマホの処理速度を比較するためベンチマークを測定できる「AnTuTu Benchmark」でのテストの結果。現在買えるスマホではトップクラスといえるスコアを記録した

 バッテリー容量は3200mAhで、標準的な使い方なら1日は持ちそうです。しかし、動画視聴やゲームに適している端末なので、存分に使い倒したい人はモバイルバッテリーを持ち歩くべきでしょう。

2つの省電力モードを備えているほか、Xperia独自の電池の寿命を延ばす「いたわり充電」も前モデルから引き続き搭載

 Xperia 1はソニーモバイルの今夏のフラッグシップで、なおかつドコモの夏モデルの中ででも注目度の高いモデルなので、おそらく「全部入り」だろうと思っていました。実際、防水・防塵、おサイフケータイ、ワンセグ・フルセグに対応しているのですが、残念ながらワイヤレス充電には対応していませんでした。

 生体認証は指紋認証に対応し、右側面に指紋センサーを搭載しています。本体を右手で持った場合には、スムーズに親指を当てられるのですが、左手で持つ場合は、人差し指がやや当てにくいように感じました。次モデルでは、他メーカーが導入しているディスプレー内の指紋認証の採用を期待したいところ。個人的には顔認証も追加希望です。また、縦に長い画面なので、指紋センサーをなぞって、通知パネルを出せるような機能もあったら便利なのに……とも思いました。

右側面に音量ボタン、指紋センサー、電源ボタンを搭載。スリープ状態で、指紋センサーに指を当てると、ロックが解除された画面が表示

右側面の下に、カメラを起動して、シャッターとして使えるカメラボタンも搭載

底部にはUSB Type-Cポート。イヤホンジャックも兼ねる

上部のSIMスロットには、最大512GBのmicroSDカードもセットできる

【まとめ】高性能で使いやすい
Xperiaファンは買ってよし!

 GalaxyやHUAWEIなど、グローバルで大きなシェアを持つメーカーに比べると、ここ数年、機能面で1周遅れている印象があったXperia。ですが、このXperia 1はトリプルカメラを搭載し、まだ他メーカーは採用していない21:9の4K HDR対応ディスプレーを搭載するなど、先進性が際立つモデルに仕上がっています。一見、ヘビーユーザー向けに思えますが、持ちやすく、ウェブやSNSが見やすく、カメラも簡単にキレイに撮れるなど、操作性は万人向けと言っていいでしょう。デザインの美しさも健在です。

 XperiaのZシリーズを使っていたけど、最近は他メーカーに浮気をしていた人。約6.4型のXperia Z Ultraを愛用して、後継機を熱望していた人。そんな人には満足必至のモデルではないかと思います。筆者自身、Xperia Z5 Premium以来の「欲しい!」と思えるXperiaでした。

「Xperia 1」の主なスペック
メーカー ソニーモバイルコミュニケーションズ
ディスプレー 6.5型有機EL(21:9)
画面解像度 1644×3840ドット
サイズ 約72×167×8.2mm
重量 約178g
CPU Snapdragon 855 2.8GHz+2.4GHz
+1.7GHz(オクタコア)
メモリー 6GB
内蔵ストレージ 64GB
外部メモリー microSDXC(最大512GB)
OS Android 9
FeliCa
カメラ画素数 アウト:約1220万画素(F値1.6)
+約1220万(望遠、F値2.4)
+約1220万(超広角、F値2.4)
/イン:約800万画素
ワンセグ/フルセグ ○/○
防水/防塵 IPX5,8/IP6X
バッテリー容量 3200mAh
生体認証 ○(指紋)
USB端子 Type-C
カラバリ パープル、ブラック、ホワイト、グレー(auのみ)

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