石川温のPCスマホニュース解説

アップルがSIMフリーiPhoneを量販店で売ることに期待 (2/3)

文●石川温

2019年08月21日 17時00分

●アップルはiPadでパソコンと勝負したい

 ちなみに、SIMフリー版は家電量販店だけでなく、Apple Premium Resellerでも取り扱いが始まっている。

 アップルとしては、直営店やオンラインストアだけでなく、家電量販店などにも販路を拡大したいという狙いがあるのだろう。すでにiPadのWi-Fi版は家電量販店でも取り扱いをしているが、Wi-Fi+Cellularモデルであれば、Wi-Fi版よりも単価が高く、売上アップが期待できるのは間違いない。

 ここ最近、iPadはノートパソコンをライバル視している感があり、特に今秋公開の新OSでは、ファイルの扱いが容易になるなど、さらにノートパソコンを狙い撃ちにしている感がある。家電量販店であれば、「Windowsノートパソコンを買いに来た客にiPadと比較してもらう」という同じ土俵に立って勝負ができる。

 一方、家電量販店としても「iPadと共にSIMカードが売れる」というメリットは計り知れないだろう。

 今回、ビックカメラでは、有楽町店と新宿東口店の2店舗のみとなっている。おそらくお試し的に始めているのだろうが、是非とも全国に拡大してほしい。

 アップルの直営店も全国にあるが、数でいえば、ビックカメラの店舗網が圧倒的に多い。地方で、「気軽にお店でiPadを買いたい」という人からすれば、最寄のビックカメラですぐに買えればかなりありがたいだろう。

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