iPhone 11、ASCII徹底大特集!

アップルApple Watch Series 5先行レビュー:「iPhoneの次」のテクノロジー (3/5)

文●松村太郎 @taromatsumura

2019年09月18日 23時00分

●チタンという新素材

 個人的に、チタンという金属にはついつい反応してしまいます。機械式時計でもおなじみの素材をApple Watchが初めて採用しました。スペースブラックもありますが、やはりここはヘアライン加工されたナチュラルカラーのチタニウムケースがチタンらしくて魅力的です。

 Apple Watch Series 3まで用意されていたEDITIONは、Series 4で一旦ラインアップから外れましたが、Apple Watch Series 5では復活。以前ラインアップされていたセラミックのホワイトモデルとともに追加されたのが、チタンのApple Watchでした。

復活したセラミックのホワイトモデル。また電子コンパスは、前述のナビゲーション内での使用の他に、コンプリケーションや専用のコンパスアプリが新たに追加される。

チタンモデルには憧れを抱かずにはいられない。

 アップル製品でチタンといえば、PowerBook G4に採用されていたことが思い出されます。ソリッドな金属の平面で登場したノートパソコンは非常に印象的でした。その後アルミニウムが採用されるようになり、ユニボディへと進化し、薄型軽量化を極め、さらにはリサイクルアルミ化まで果たしました。

 直近で再びアップル製品にチタンが採用されたのは、2019年に発行が始まったApple Card。こちらはアルミニウムとの合金と見られており、白く塗られています。一方、Apple Watchのチタンはチタンらしいカラーとスペースブラック。チタンでカラーバリエーションを展開することができる点を示した形になります。

 今後、MacやiPhone、iPadだけでなく、ほかのウェアラブル製品に、チタンが採用されていく可能性もありそうです。そもそも2014年、Apple Watchにステンレススチールが採用されて、3年後の2017年にiPhone Xにステンレスフレームが登場しました。

 近い将来「チタンのiPhone」が出てくるかもしれない、と期待を持つ理由、というわけです。

mobileASCII.jp TOPページへ

mobile ASCII

Access Rankingアクセスランキング