折りたたみiPhoneは「iPhone Duo」! iPhone 18 Pro&iPhone Duo徹底特集

iPhone Duo実機に触ってきた! 折りたたみスマホとしての「iPhone Duoの完成度」はどうだった? (1/2)

文●山本 敦 編集● ASCII

2026年09月11日 14時00分

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 アップルは米クパチーノのApple Parkで新製品発表会を開催。iPhoneとして初めての折りたたみ機となる「iPhone Duo」、カメラ機能を強化したフラグシップモデルの「iPhone 18 Pro」「iPhone 18 Pro Max」を発表しました。ハンズオン会場で、それぞれの実機に触ってきました。

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内側ディスプレイを開くと、4つの角が丸くなっている独特なデザインに惹かれます

 イベントの冒頭では、9月にCEOへ就任したばかりのジョン・ターナス氏が登壇しました。ターナス氏はアップルのハードウェア開発を長く率いてきたエンジニア畑の人物。ステージでは今後もアップルのあらゆるプロダクトについて細部へのこだわりを貫き、シンプルで自然、直感的なデザインを重視する姿勢を強調していました。

開閉に合わせて画面がシームレスに切り替わる
アウトとインナーで縦横比を合わせたからこその演出に驚き

 ターナス氏のCEOデビューを飾った製品がiPhone Duoです。本体を閉じると片側の角を丸めたパスポートぐらいのサイズ感になります。外側の5.4型ディスプレイだけでも、メールや地図、SNSなど日常的な操作はこなせます。英語のソフトウェアキーボードを起動してみたところ、下側1/3よりもう少し多い領域をキーボードが占有します。

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アウターディスプレイのサイズは5.4型

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デュアルレンズカメラを搭載しています

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カメラ側を下にして置くと、やはりこうなります

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ソフトウェアキーボードを起動

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内側のディスプレイではこのような感じになります

 本体を開くと現れるのは7.6型のインナーディスプレイです。

 実機で最初に好印象を持ったのは、外側で見ていたコンテンツが、開く動作に合わせて内側へ滑らかに広がることでした。発表会でも、このiPhone Duoならではの表示のギミックが紹介されると、客席から大きな歓声が上がりました。

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内側から外側へ画面表示がスムーズに移るイメージ。発表会でも盛り上がりました

 この両画面は実は縦横比が揃えられており、内側・外側に表示が移行する時にも不自然に組み直される感覚がありません。本体の縦向き・横向き、裏返した状態を自動判定して、画面を瞬時に回転させます。

 操作ボタンは親指が届きやすい本体側面にあります。iPhone DuoはFace IDではなくTouch IDを内蔵するボタンを側面に置いています。その側にはカメラコントロールボタンもあります。

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側面にTouch ID内蔵電源ボタンとカメラコントロールボタンを配置

 ヒンジは曲げようとすると適度な抵抗があり、途中の角度でも止められます。半開きにして机へ置いてNetflixアプリで動画を再生してみると、折りたたんだ上側の画面に映像、下側に再生コントロールが現れます。

 折り目付近の触りにくい場所を避けて表示を動かすため、ハードウェアとソフトウェアのデザインを一体で最適設計していることがわかります。スタンドなしで動画を見たり、FaceTimeやタイムラプス撮影をしたりできる点は、板状のiPhoneにはない楽しさです。

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気持ちの良い開閉動作。本体の片方ずつにスピーカーユニットを搭載。ステレオスピーカー構成で、空間オーディオにも対応します

 画面を少し閉じかけた状態でもウェブサイトや電子書籍を表示できるので、混み合う通勤電車の中で片手で持ちながらコンテンツを大きい方の画面で視聴したい時に効果を発揮しそうです。本体を閉じるとカチッとディスプレイ同士が気持ちよく重なります。

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本体を少し開いた状態でヒンジがストップします

折り目は目立たないが見えないわけではない

 内側ディスプレイの「Nano-texture仕上げ」は照明の映り込みを抑え、正面から見る限りは中央の折り目は比較的目立ちません。

 この「Nano-texture仕上げ」は、MacやiPad ProのNano-textureガラスとは根本的に異なるもので、指やApple Pencilが触れる最上層は、折り曲げられる独自のポリマー製カバーになっています。映り込みを抑えると同時に、フォルダブルスマホの折り目を目立ちにくくする効果もあります。

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折り目を目立ちにくくするNano-texture仕上げが効いています

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黒色が多めの画面だと少し折り目がわかります

 折り目の部分は指でなぞるとその存在自体はわかりますが、表面はフラットでスムーズです。Netflixアプリを起動した瞬間、黒バックにロゴが表示される画面で若干わかる程度でした。

 なお、この上から保護フィルムを貼ることは推奨されていません。また、同梱はされていませんが、アップル製の「ポリッシングクロス」で拭くことが推奨されています。

 FaceTimeカメラは画面の下に隠されている、いわゆる“アンダーディスプレイカメラ”です。カメラアプリを起動しても位置はわかりませんが、撮影モードであることを示す緑色のランプがディスプレイのコーナー側に点灯します。

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アンダーディスプレイカメラが起動すると緑のインジケーターが点灯します

 一方、254gの本体を片手で持つと、ずっしりとした重さがあります。201gのGalaxy Z Fold8と比べた場合に53g重く、閉じた厚さも11.3mmと、Galaxy Z Fold8の9.7mmを上回ります。ヒンジを閉じた時の収まりや筐体の剛性感は高いものの、軽快に持ち歩けるiPhone Airの感覚とはやはり大きく異なります。

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質量は254g。やはりそれなりに重さは感じます

マルチタスキングには少々物足りない点あり
2つのアプリ同時起動時は表示比率は1:1のみの対応

 iPhone Duoは背面カメラで撮影する際、外側の画面をプレビューとして使えます。撮られる人が構図や表情を確認できるため、集合写真では実用的です。

 内外の画面に別々の参加者を映すFaceTimeや、前後のカメラ映像を同時に共有する機能も、2つの画面を備えるDuoらしい提案でした。ただし、内外側の画面に別々のアプリを同時に表示することはできません。

 内側の画面では2つのアプリを並べて表示する、マルチタスキング機能のSplit Viewが使えます。たとえば、SafariとYouTubeを見ながらショッピングを楽しんだり、写真アプリからファイルをメールにドラッグ&ドロップして送るといった操作が直感的に、素速く可能です。2つのアプリの組み合わせを保存して、再度呼び出して使うこともできます。

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左右1:1のSplit View表示によるマルチタスキングが基本

 ただし、このSplit Viewは「左右の表示比率は基本的に1:1」しか選べません。片側のアプリウィンドウだけを大きくする、もしくは小さくする分割は不可です。そして基本的には3つ以上のアプリによるマルチタスキングができません。

 このあたりは前述のGalaxy Z Fold8や、マルチタスク時に自由なウインドウ配置に対応する今のiPadOSに比べると、iPhone Duoに注文をつけたくなります。今後のアップデートで対応・改善してもらいたいところです。

年内のアップデートでApple Pencil対応を予定
他社製アプリのiPhone Duoへの最適化が今後重要になる

 なお、年内のソフトウェア更新後にはApple Pencil(USB-C)による手書き入力に対応します。このApple Pencil対応は内側・外側両方で可能です。また、メモやPDFへの書き込みには便利そうですが、デジタルペイントなどで真価を発揮するには、アプリ側のDuo対応が欠かせません。

 その意味では、iPhone DuoへはNetflix、Zoom、Slackなどが先行して最適化を進めていますが、通常のiOS/iPadOSへの対応に加えて、iPhone Duoへの対応を追加しなければならない負担がどうなるのか、デベロッパー側の対応が気になります。「開いて使いたい」アプリがどこまで増えるかは、ハードウェアの完成度以上に重要だと思うからです。

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Apple Pencil対応が楽しみです

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