●規制が第二の「技適」になりかねない
ITの世界は、日進月歩で進化しており、日々、新しいサービスやアプリが生まれている。我々の生活を便利で豊かにし、楽しくしてくれるのは、こうしたIT企業の製品やサービスだったりする。
例えば「技適」のような法律(電波法の定めに基づく技術基準認証)があるだけで、世界で注目されているハードウェアを日本で使おうとすると法律違反になってしまうというジレンマがあった。
そうしたハードウェアをいち早く試してみれば、新しいアイデアが生まれてくる可能性がある。しかし、日本ではそうしたハードウェアを試して使うことすら許されなかった。
まさに法律が日本のイノベーションを阻害する存在になってしまっていたのだ(技適に関しては、11月20日から技適のない機器の利用が可能になるなど、ようやく緩くなり始めた)。
新法「デジタルプラットフォーマー取引透明化法案」は、プラットフォーマーが提供するサービスの「技適」になりかねない。
新法がインターネットの進化を阻害しないよう、国民は法案の行方を注視しておく必要がありそうだ。