クイックジェスチャーが楽しい!「Google Nest Hub Max」カメラ付きスマートディスプレー (2/5)

文●山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

2019年12月03日 12時00分

スマートディスプレーのセットアップはスマホのGoogle Homeアプリを使って行う

顔認識のスピードは速いがセキュリティー面で不安が残る

 本体のセットアップは従来のGoogle Home製品と同様に、スマートフォンやタブレットに入れたGoogle Homeアプリ経由で実施する。従来と異なる点は、途中にユーザーの顔情報を登録するFace Matchのステップが加わったことだ。こちらはスマホのインカメラを使って、Google Homeアプリにユーザーの顔情報を登録する。頭を左右に1回ずつスイングさせるだけで、あっけないほど素速く顔情報が読み取られる。

初期セットアップの際にFace Match機能を使うための顔登録を行う。顔を左右に1度ずつスイングするだけであっという間に登録が完了する。Nest Hub Maxがカメラを使ってできることもセットアップの際に紹介される

 顔認識のスピード感には驚いた。内蔵カメラは127度のワイドアングルをカバーしているので、縦横に、かなり鋭角になるアングルからNest Hub Maxに近づいても、ユーザーの顔を素速く認識する。ユーザーが認識されると、画面右上にユーザーのプロフィール画像のアイコンがポップアップする。筆者宅で試したところ、正面方向には3m近く離れた場所からでもFace Matchが働いた。ただし、操作結果については使用環境や部屋の明るさなどにも、影響される部分がありそうだ。

顔情報を登録したユーザーが近づくと、Nest Hub Maxのカメラが認識。登録されたユーザーのグーグルアカウントにひもづいた情報を表示してくれる

 筆者以外にも家人の顔情報を登録してみると、それぞれの顔を認識して、Googleカレンダーに登録されたスケジュールやリマインダーを正しく出し分けてくれる。

アイマスクを装着して再度Nest Hub Maxににじり寄る。するとFace Matchは反応しなかった。画面右画にユーザーを認識した際のアイコン画像が表示されていないことがわかるだろうか

iPadに筆者の顔写真を表示して近づくとFace Matchが反応した。なお、このときは家人にiPadを持ってもらい、筆者はアイマスクと口元用のマスクを装着して、ガチガチに変装した状態でMaxに近づいて写真を撮っている

 Nest Hub Maxに意地悪をして、顔をアイマスクで覆ってから近づいたところ、筆者宅の環境ではFace Matchが正しく働かなかった。口元を覆うタイプのマスクも同様だ。反対にiPadやiPhoneのディスプレーに筆者の顔写真を表示して、家人にカメラの前に立ってもらうと、この場合は筆者の情報を表示してしまった。Face Matchについては、まだ少し改善の余地がありそうだ。

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