■T-Mobileのようにキャリア市場を破壊できるか
楽天は自社回線サービスに「マゼンタ」色を採用し、ブランド訴求は米国のキャリア市場で大暴れすることで躍進したT-Mobileによく似ています。プラン名の「Rakuten UN-LIMIT」も、T-Mobileが掲げた「UN-CARRIER」を下敷きにしたものでしょう。
発表会の中で三木谷氏は、「他のキャリアはなんとなく基地局を建てているが、楽天はAIを活用している」などと挑発的に語り、他キャリアはさっそく反論する流れになるなど、話題を振りまいています。
既存キャリアとの比較では、ソフトバンクの5Gサービスにもない「無制限」を打ち出し、auの「データMAXプラン」に対しても格安の料金を出すなど、ユニークなポジションに立ったことはたしかです。
まずは300万人が1年間無料になったことで、多くの人が楽天のサービスをじっくり評価する準備はできました。その間に、日本全国のどれだけ広い範囲に自社の基地局を設置できるかが勝負になりそうです。