●5Gを試しに行くのは「不要不急」
また5Gのインフラ環境も関係しています。米国や日本で5Gサービスが開始されましたが、身近な場所がエリア化されているパターンは多くの人にとっては希です。スタジアムや駅、ケータイショップなどで利用できる場所が、昔のWi-Fiのようにスポット的に増えています。
5Gが身近になるまでは、5G対応モデルが「ラインアップされていること」が重要というわけです。さすがに2020年に5G対応モデルを出した方が格好がつきますし、2〜3年の買い換えサイクルを考えれば妥当なところです。
しかし5G対応したからと言って、多くの人にはあまり意味をなさない状況が、今年、あるいは来年も続くのではないかと考えられます。残念ながら世界の先進国の多くの都市で外出が制限されています。もし5G iPhoneを手に入れても、体験しに行くことは「不要不急」だと思うのです。
筆者紹介――松村太郎
1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。
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