松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析

iPad用Magic Keyboard「この板は動いているか?」で論争に (2/4)

文●松村太郎 編集● ASCII

2020年05月21日 09時00分

●インターフェースの難しさ

 アップルのユーザーインターフェースは、最近ノート型Macで刷新されたMagic Keyboardに注目が集まりがちです。

 13インチMacBook Proが5月4日に登場しましたが、こちらもMagic Keyboard採用を済ませており、アップルが、販売直後から無償修理対象となったバタフライキーボード搭載モデルをいち早く葬り去りたかったことがうかがえます。

 2015年のMacBookで初めて採用されたバタフライキーボードは5年で姿を消すことになったのですが、長い目で見れば、非常にレガシーでクラシカルなユーザーインターフェースであるキーボードの「試行錯誤」だった、とふりかえるべきでしょう。

 しかし、これはたびたび指摘していますが、筆者は信頼性の低さを除き、バタフライキーボードが悪いとは最後まで思えませんでした。キーボードの扱い方、指の筋力の使い方を心得ると、多分Magic Keyboardよりも疲れずにタイピングをすることができるんじゃないか、とまで思っていたほどでした。

 キーボードは人によって好みが分かれ、万人にとって完璧なものはもしかしたら存在しないのかもしれません。

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