松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析

iPad用Magic Keyboard「この板は動いているか?」で論争に (4/4)

文●松村太郎 編集● ASCII

2020年05月21日 09時00分

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●Magic Trackpad 2をシミュレートする

 もう少しアップルのトラックパッドを簡単に言えば、物理的なスイッチをなくし、クリックやスイッチの信頼性を高め、しかしクリック感だけを作り出すことで、これまでのトラックパッドと同じ使い勝手を提供するというものでした。

 MacBook Pro 16インチのトラックパッドに至っては、手の小さな筆者なら両手の指を4本ずつ載せることもできるほど巨大化しました。にもかかわらず、どんなに端を押しても、真ん中を押しても、同じように反応します。

 これが、アップルにとって、トラックパッドの当たり前になったのです。

 そこで、iPad Pro用Magic Keyboardのトラックパッドも、物理キーを採用していたとしても、どこでも反応してスムーズにクリック操作が可能でなければならない、というハードルが設定されました。

 その上であらためてiFixitのX線写真を見てみると、サイコロの目のように整然と5つのスイッチが並べられ、それを縫うように制動板がまるでチョウチョのように配置されていました。

 キーボードでは廃止されたバタフライ構造でしたが、iPad Pro用Magic Keyboardでは、似たようなアイデアが再利用されているということなら、バタフライキーボードが嫌いになれなかった筆者からすると、少しにんまりしてしまうのです。

筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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