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5G時代の小型高性能カメラスマホ「HUAWEI P40」海外版を香港で使い倒す (1/3)

文●山根康宏 編集●ASCII

2020年06月04日 10時00分

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 ファーウェイが4月に発売した春夏フラッグシップスマートフォン「HUAWEI P40」シリーズ3モデルのうち、ベーシックモデルとなる「HUAWEI P40」を入手したのでレビューをお届けする。ちなみに現在海外で販売されているモデルは「HUAWEI P40 Pro」とこの2機種のみ。最上位モデルとなる「HUAWEI P40 Pro+」は6月の発売予定だ。なお、2日に日本で開催された発表会では「HUAWEI P40 Pro 5G」「HUAWEI P40 lite 5G」「HUAWEI P40 lite E」の3機種が投入されると発表され、筆者が購入したHUAWEI P40は残念ながら見送られた。

P40シリーズのベーシックモデルとなる「HUAWEI P40」

6.1型ディスプレーのコンパクトサイズモデル

 P40シリーズは全モデルがSoCにハイシリコンの「HUAWEI Kirin 990」を搭載したハイエンドモデルで、HUAWEI P40がトリプルカメラ、HUAWEI P40 Proがクワッドカメラ、HUAWEI P40 Pro+はペンタカメラ(5眼)と上位モデルほどカメラの数が多くなっている。また、HUAWEI P40のみがフラットタイプのディスプレーを搭載、Proの2機種は左右だけではなく上下もカーブした「Quad-Curve Overflow Display」を採用しており、外観の大きな違いとなっている。ディスプレーの差は前モデルとなる「HUAWEI P30」と「HUAWEI P30 Pro」でも同様な差別化が図られており、上位モデルはディスプレーにもより高いコストをかけているわけだ。

ディスプレーは標準的なフラットタイプ

 ディスプレーの左上には3200万画素とToFの2つのフロントカメラが並んでいる。メインカメラのF値はF2.0で、HUAWEI P40 Pro/Pro+のF2.2より明るい。一方、ToFカメラはProモデルが顔認証と深度測定に対応しているのに対し、HUAWEI P40では顔認証のみに対応する。

 この2つのカメラはパンチホールデザインでディスプレー内に埋め込まれているが、サイズが大きいためひときわ目立つように感じる。Proモデルはディスプレーサイズが6.57型だが、HUAWEI P40は6.1型であり、3モデルともパンチホールの大きさは同等のためHUAWEI P40のフロントカメラは一層際立って見えてしまうようだ。iPhoneのようにディスプレー中央上部にすき間なく並べたほうが目立たなかったのでは、と思ってしまう。

6.1型ディスプレーにデュアルカメラのパンチホールは大きさが目立つように感じる

 カメラ周りのデザインはP40シリーズ3モデル同等で、長方形の台座にカメラを3個+もう1列という配置。HUAWEI P40は5000万画素、800万画素、1600万画素の3つのカメラが並び、隣にLEDライトのみを配置。余ったスペースには「LEICA」のロゴとレンズ性能が記載されている。カメラフォンであるPシリーズらしさを感じさせるデザインだ。

P40シリーズ共通の背面デザイン

 最近のスマートフォンは本体サイズの大型化が進んでいるが、HUAWEI P40は同じディスプレーサイズのHUAWEI P30より縦横の大きさを狭め、148.9×71.1mmとなっている。しかし、カメラ部分の強化により厚みは1mm増えた8.5mm。重量も10g重くなり175gとなった。とはいえ、片手でもラクに持てる大きさは好感が持てる。なおHUAWEI P30にあった3.5mmヘッドフォンジャックはP40シリーズは全モデルで廃止となっている。

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