プライバシー機能も強化の「Android 11」に最初のベータ版が登場

文●二子/ASCII

2020年06月12日 08時00分

 グーグルは10日、今年2月にDeveloper Preview版の配信を開始していたAndroid 11の最初のベータ版をリリースした。Pixel 2/3/3a/4(XLを含む)で動作が可能。実際に自分の端末にインストールするには「ベータプログラム」(https://www.google.com/android/beta)への参加が必要である。

Android 11もベータ版に。正式版は秋の登場か

 同社によると、Android 11では「People」「Controls」「Privacy」の3つのテーマにフォーカスしているとして、それぞれの新機能をアピールしている。

 Peopleについては、通知領域をさらに強化。メッセンジャーやSNSアプリなどのコミュニケーションツールの通知を優先的に上部に表示。会話内容をまとめて表示したり、ホーム画面に会話へのショートカットを作成できるようになる。こうした機能を活用したアプリを開発するために「Bubbles」と呼ばれる新しいAPIを用意した。

通知領域からの操作がさらに充実

 Controlsでは、照明やブラインド、エアコンなど、スマート家電向けのコントロール機能を提供。サードパーティー製アプリでも新しく用意されたAPIを用いることで、端末上での統合管理が可能になる。また、メディアコントロール機能では、ヘッドホンやスピーカー、テレビなどの出力先を素早く切り替えられる。

家電類の統合的な操作や設定が可能に

 最後がユーザーの注目度も高いPrivacy。これまでのアプリに対する権限の付与は「常に許可/不許可」「アプリを使っている間は許可」の選択で、時間軸方向では制約が無かったが、「One-time permission」として、アプリに今回1度だけ許可を与える設定を追加する。また、以前に許可を与えたアプリについても、長期間利用しなかったアプリについてはその設定を自動リセットし、再度許可を求める機能も追加された。

「今回1度だけの許可」という設定が追加される

 

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