■Chromebookで育つ世代は確実に増える
コロナ禍の中、テレワーク需要などでPCの売上は大きく伸びているとされています。一方で、日本では15歳生徒のノートパソコン使用率が諸外国に比べて大きく低いというOECDの調査がたびたび話題になっています。
果たして安価なChromebookの普及により、この状況は改善するのでしょうか。たしかにChromebookは安価な機種が多いものの、ディスカウント店では2万円のWindows PCが売られているなど、劇的な違いがあるようには思えません。
また、日本ではWi-Fi(固定回線)のない家庭が増える傾向にあるのも課題といえます。最近では在宅勤務などで光回線の工事が増えているとの声はあるものの、スマホと固定回線の両方を維持するには料金の負担が気になるところです。
少なくとも言えるのは、子どもの頃からChromebookに触れて育つ世代が増えるということです。こうした「Chromebook世代」が5年後、10年後には社会に出ていくことで、Chromebookの影響力は確実に高まりそうです。