松村太郎の「"it"トレンド」

ベテランのワーケショニスト、山の中で本気のワーケーション (1/4)

文●松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII

2020年09月08日 09時00分

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 時々、不思議な和製英語がメディアをにぎわすことがあります。Tech関連で最近だと、「リモートワーク」がそれに当たります。英語圏の人にも意味は通じるとは思いますが、普通はWorking Remotelyとか、Work From Homeが用いられ、WFHなんて略したりしています。

 同じように飛び出したのが「ワーケーション」という言葉。Work+Vacationの造語で、旅行で出かけるような遠隔地でくつろぎながら、仕事に参加するという意味合いだそうです。筆者も知りませんでしたが、実はこの言葉、2000年代にすでに米国で生まれており、和製英語ではなかったそうです。

 言われてみると、筆者はワーケーションの大ベテランかもしれません。

 2012年から筆者は米国カリフォルニア州バークレーに住み、シリコンバレーを取材し、日本向けに記事を書いていたのですが、北カリフォルニアとはいえ天候が良い環境で英語にまみれながら過ごしていました。東京で暮らしたそれまでの31年間よりも、最大級にゆったりとした時間を過ごすことができました。これもある種の「ワーケーション」みたいなものだったと考えると、ワーケーション歴8年なわけで。単なるロングバケーションと言われれば、そんな気もしますが……。

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