日本時間10月1日早朝に、グーグルのオンラインイベント「Launch Night in」が開催、いくつか気になるハードウェアが発表になっています。個人的にはオーディオ製品のGoogle Nest Audioに注目しています。
グーグルとしては、これまでもスマートスピーカーというくくりで多くのスピーカーを出してきましたが、音楽鑑賞に堪えるオーディオスピーカーだったかというと、そこは微妙なところでした。かつては競合他社も似たようなものでしたから、まあスマートスピーカーとはそういうもの、という認識だったと思います。
しかし昨年AppleからHomePod、アマゾンからEcho Studioといった本格オーディオ製品が次々にリリースされ、スマートスピーカーの流れはあきらかに変わりました。特にアマゾンは、Echo Studioに合わせてハイレゾや3D配信をスタートさせ、自社の音楽サービスとハードウェアの魅力を最大化しました。
今回のGoogle Nest Audioは、モノラルで下向きに音を放出・拡散させる従来型スマートスピーカーの設計をやめて、一般のスピーカーのように正面に音を放出する2Way型で作ってきました。ただしモノラルであることには変わりなく、ちゃんとしたリスニングには、ステレオペアで使うのが望ましいわけです。
Googleストアでの予約価格は1万1550円ですが、10月15日までに2つ予約購入するごとに2500円割引、さらに税込み購入金額10%分のGoogle ストア クレジットがプレゼントされます。これは部屋に沢山置けというメッセージのように聞こえますが、筆者にはステレオペアで買ってもEcho Studio単体よりかなりお安いという戦略に見えます。
自社音楽サービスでは、Google Play MusicがYouTube Musicに合併吸収された格好ですが、スマホアプリで利用する際の使い勝手はあきらかに悪くなりました。ただ、レア楽曲まで取りそろえたラインナップは競合他社を圧倒しています。この使い勝手の悪さを、音声検索でカバーしようとする戦略も見て取れます。
おしむらくは、YouTube Musicの配信品質が最高でも256kbps AAC止まりというところでしょう。音質で他社と対抗するなら、サービスのほうもテコ入れが必要なんじゃないかなと思います。