一足先に5G対応の新モデル! グーグル「Pixel 5」「Pixel 4 5G」発表

グーグルの新スマートスピーカーとChromecastにクオリティアップへの本気度100%を感じた!【山本 敦】 (1/2)

文●山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

2020年10月05日 12時05分

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グーグルがオンライン新製品発表会を開催。待機時間に退屈しないように、カウントダウンのページではシンプルな“音ゲー”が遊べた

 グーグルが日本時間10月1日午前3時にオンラインで新製品発表イベント「Laugh Night In」を開催した。大きく進化した第4世代の「Chromecast with Google TV」と、音質とデザインを一新したスマートスピーカー「Google Nest Audio」について振り返ってみたい。

 筆者はイベント当日はどんな様子か動画を軽く眺めるまでにして、朝起きてから詳しい発表内容をチェックしようと思っていた。ところがカウントダウンページにアクセスすると、PCのキーボードを叩けば背景BGMに合わせてジャズピアノっぽい演奏ができるという、意外に楽しいゲームが用意してあった。これが楽しすぎて15分近くハマってしまい、すっかり目が冴えて結局イベントを最後まで見ることができた。本当はもっと遊んでいたかった。

ポップなデザインに生まれ変わった第4世代の「Chromecast with Google TV」

歓迎ホーム画面!Chromecastが使いやすくなりそう

 さて、新しいChromecastはデザインがポップで親しみやすくなった。結局テレビの背面にあるHDMI端子に挿してしまうと隠れて見えなくなるのが残念だけれど。代わりに本体と色を揃えたキュートなリモコンを片手に、セルフィを撮ってみたりしながら所有欲を満たしたい。

別筐体のリモコンもかわいらしい。YouTube、Netflixへのダイレクトジャンプボタンがある。画像提供:Google

 従来のChromecastはAndroid TVを搭載するスマートテレビのような「ホーム画面」を持たず、スマホから動画や音楽などコンテンツをキャストして使うことが前提の製品だった。筆者は何となく使いづらいイメージを持っていたが、今回のモデルから「Google TV」という新しいインターフェースが搭載される。しっかりとしたホーム画面があり、検索機能や興味を持ったコンテンツにブックマークを付けて“はやにえ”しておく「ウォッチリスト」もできるそうだ。初めてChromecastに触れる人がより直感的に使えるようになると思う。

Chromecastに待望のホーム画面となる、新しいインターフェースの「Google TV」が加わる

 Google TVの検索機能は、音声操作等でGoogleアシスタント経由で入力したキーワードに合致するコンテンツを、例えばYouTubeにNetflix、Disney+など複数の配信プラットフォームに横串を刺して横断検索もできるようになる。漠然と「フランス映画が見たい」アンニュイな気分になった時に便利かもしれない。あるいは「なにか面白そうなドラマ」をChromecastに無茶振りして探させてみたい。どんな検索結果がヒットするのだろうか。

 新しいChromecastの日本での発売スケジュールは、まだ明らかになっていない。もし割と早めに発売日を迎えたとしても、最初はこの横断検索がすぐに便利さを実感できるサービスには、なっていないないかもしれない。というのも各国・地域ごとにメジャーなコンテンツサービスとの合わせ込みに、時間がかかりそうだからだ。

 発表会ではアメリカでローンチされているライブテレビ視聴サービスの「YouTube TV」のコンテンツも横断検索の対象になることをアピールしていたものの、残念ながら同サービスは日本にない。日本の場合、YouTubeとNetflix、Huluあたりは発売当初から横断検索に対応するサービスとして頭数に入れることができそうだが、U-NEXTやGYAO!、TVerにAbemaTVのような日本ローカルの人気サービスの対応は徐々に追加されることになるだろう。

アメリカでは人気の動画ストリーミングサービスの横断検索も便利に使えるようになるChromecast。各地域で発売する際にはローカライゼーションを丁寧に進めていく必要もありそうだ

 なお、日本のテレビメーカーではソニーとシャープが、グーグルのAndroid TVをプラットフォームに採用している。各社はユーザーが使いやすく感じられるよう、UIにカスタムチューニングを加えて、独自開発の機能なども加えている。ただ一方では映画やドラマなど動画系コンテンツはHDMI端子に新しいChromecastを挿して見る方が、最先端のGoogle TVが使えるので何倍も快適ということにもなりかねない。

筆者宅のテレビはAndroid TVを搭載するBRAVIA。Googleアシスタントによる音声検索を使ってYouTubeや現在放送中のテレビ番組をキーワードから探せる

 例えばソニーのAndroid TVを搭載するBRAVIAの場合、Googleアシスタントに音声操作で頼んでYouTubeとテレビの番組表に横串を刺して検索ができたりもするので、VODは新しいChromecastと使い分けたりしながら、それぞれの良さが活かせそうだ。グーグルも2021年以降からAndroid TVを採用するテレビメーカーのパートナーにもGoogle TVを展開すると、プレス発表の中で伝えている。Android TVを採用するプロジェクターやセットトップボックスは、使い方やユーザー体験(UX)が異なる製品も多く存在するので、Google TVの誕生を機にこれが統一されることを期待したい。

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