10月15日発売のグーグル「Pixel」シリーズの新製品、「Pixel 5」「Pixel 4a 5G」。編集部にいち早く機材が到着したので、今回は写真とスペック中心のレポートをお届けする。詳しい製品レビューは後ほど掲載予定なのでお楽しみに。

右から「Pixel5」と「Pixel 4a 5G」。Pixel 4a 5Gが2回りほど大きい

ともにミドルハイクラスのCPUを搭載
アルミ筐体の表面処理でこれまでにない外観と手触り

　あらためて「Pixel 5」「Pixel 4a 5G」のスペックについておさらいしておきたい。8月に「Pixel 4a」という4Gモデルが登場しているが、今回のPixel 4a 5Gとは多くの部分が異なっており、Pixel 5とPixel 4a 5Gの共通点の方が多い。具体的にはSoCへのSnapdragon 765G 5Gの搭載、標準＋超広角のデュアルカメラなどだ。

付属品は共通で、ACアダプターは18W対応タイプ

　ただし、ディスプレーのサイズは異なっており、Pixel 5は6型有機EL（19.5：9、1080×2340）、Pixel 4a 5Gは6.24型有機EL（19.5：9、1080×2340）で、Pixel 5は横幅は70.4mmと以前のPixel 4よりわずかに大きく、Pixel 4a 5GはPixel 4 XLから若干小さくなっている。なお、Pixel 5のみ90Hzのリフレッシュレートにも対応している。

Pixel 5は写真のSorta SageとJust Blackの2色

Pixel 4a 5GはJust Blackの1色

あくまで700番台のSnapdragonなので、ハイエンド機との性能差はある。90Hzのリフレッシュレートについては、手動でオフにすることも可能

　デザイン的にはPixel 5は再生アルミニウムを用いたユニボディーで、今回試用したのは「Sorta Sage」という名称の緑のカラバリ。紙のようにも大理石のようにも感じる、ひんやりとした手触りはこれまでに無い感覚で新鮮だ。一方のPixel 4a 5Gは、Pixel 4aと同様のポリカーボネート素材のユニボディー。防水・防塵、ワイヤレス充電はPixel 5のみの対応。背面にはともに指紋センサーが用意されている。

不思議な感じもある背面の手触り

Pixel 4との比較。今回は側面まで一体になったユニボディーが採用されている

　カメラについては、メインが12.2メガで、16メガの超広角カメラが組み合わされている。自慢のAIによる高画質化処理は今回も健在。超広角ではAIを用いて被写体を認識して、最適に歪みを補正する。暗所でのポートレートモード、ポートレートモードで撮影後に光源を移動する処理などにもAIが活用されている。なお、Pixel 4にあったSoliレーダーはPixel 5にも搭載されていない。

Google提供の超解像ズームの作例。超解像ズームで十分な画質が得られるため、今回は望遠ではなく、超広角カメラが採用したと説明する

グーグル提供の夜景モードの作例

こちらも夜景モードの作例

ポートレート＋夜景モードの組み合わせも可能

　ネットワークについてはサブ6の5Gネットワークに対応。ソフトバンクはPixel 5とPixel 4a 5Gの両方、auがPixel 5を販売するが、SIMフリー版は4キャリアでの利用が可能としている。

　ハイエンドではないのは残念なものの、5G対応を含むハイスペックを比較的求めやすい価格で提供している「Pixel 5」「Pixel 4a 5G」。デザイン面も含めて、完成度の高さをうかがわせる端末だ。

コンパクトサイズを重視なら、こちらのPixel 5

メモリー容量や90Hzのリフレッシュレートなど、性能面での差は必ずしも大きくないので、大画面が優先であれば、こちらのPixel 4a 5Gがオススメ