GT 2 Proのハードウェア的進化点としてはワイヤレス充電への対応が挙げられる。たとえ2週間連続使用可能なロングバッテリーライフを実現していたとしても、置くだけで充電できるのはやはり便利。
また、約5分間のワイヤレス充電で約10時間利用できるので、うっかりバッテリーが0%になったとしても、外出時の準備をしている間に半日利用できるだけの電力を充電できるわけだ。
もちろん、文字盤カスタマイズ機能を搭載。ウォッチフェイスストアに200種類以上が公開されており、好きな文字盤を自由に設定可能だ。任意の画像を背景として設定する文字盤も用意されている。
なおファーウェイ製スマートフォンを使っているのなら、「Huawei Share OneHop」機能を利用すれば、画面をタップするだけで写真を転送し、ウォッチフェイスをカスタマイズできるぞ。
ヘルスケア関連機能は、ストレス状態を可視化する「HUAWEI TruRelaxストレスモニタリング」、リアルタイムで高精度に心拍数を計測する「HUWAWEI TruSeen 4.0 心拍モニタリング」、睡眠時間・深さと割合・深い睡眠の連続性などを計測する「HUAWEI TruSleep 2.0 睡眠モニタリング」などの最新版が搭載されている。
心拍モニタリングと睡眠モニタリングはすでに成熟した技術なので、正確に計測できていると思う。しかし、ストレスモニタリングについてはどのように計測し、どの程度正確なのかは数日使っただけでは正直わからなかった。機会があればアドバイスにしたがってストレスを軽減できるのか試してみたいと思う。
毎日充電しなくていい長時間駆動は大きな魅力
今回、GT 2 Proを2日間連続で装着してみたが、バッテリーは17%しか減っていなかった。筆者の使い方では2週間はちょっと厳しそうだが、10日間はバッテリーが保ちそうだ。いま常用している「Apple Watch Series 6」は毎日充電しているが、GT 2 Proであれば約10日間充電する手間から解放される点は正直羨ましい。
ただし着け心地は一般的な時計と同じだ。1日中装着していれば汗で蒸れるし、パソコンのキーボードをタイピングするときには厚みが気になる。長時間バッテリーが保つからこそ、快適に装着し続けられるベルトを用意してほしいと思う。
通話機能やおサイフケータイ機能が非搭載などApple Watchに見劣りする部分はあるものの、長期間充電を意識することなく、スマホの通知を受け取り、ヘルスケア関連データをモニタリングしたいという方にはGT 2 ProとFITは魅力的なアイテムである。