9月13日、KDDIがオンライン専用プラン「povo2.0」を発表。基本料金は0円、音声定額やデータ容量を必要に応じて購入するプリペイドSIMのようなプランになりました。対象店での買い物などでポイント代わりにデータ容量を付与する「ギガ活」も 画期的です。
変化の大きいハイブリッド生活に最適
これまでの「povo1.0」はオンライン専用の20GBプランとして、NTTドコモの「ahamo」対抗という印象がありました。しかしKDDIは当初の構想で、サービス内容や料金を自由にカスタマイズできることを目指していました。そういう意味では、やりたかったことが本格的に実現したのがpovo2.0といえるでしょう。
基本料金が無料になったことで、音声定額やデータ容量の「トッピング」を組み合わせる自由度が上がりました。KDDIはpovo2.0の活用例として、在宅勤務とオフィス出社を使い分けるハイブリッド勤務を挙げています。
筆者の場合、8月はステイホームが続いたこともあって使用したデータはわずか1.6GB。しかし、たまに外出する日があるとすれば使い放題が理想的です。こうした変化の大きい利用シナリオにpovo2.0は向いています。一方で、使い方によってはauやUQ mobileのほうが安くなる場合はありそうです。
KDDIの翌日に発表会を開いたソフトバンクは特に対抗策を打ち出さなかったこと、またカスタマイズ性の高いサービスはシステム面での対応に時間がかかるとみられることから、しばらくはKDDI独自のプランになりそうです。