格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す!

KDDIグループの第3か第4のモバイルサービス「BIGLOBEモバイル」は意外にいい格安SIMになっていた (2/2)

文●正田拓也 編集● ASCII

2021年10月31日 12時00分

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「donedone」という別ブランドの
低速大容量サービスを開始している

 BIGLOBEモバイルの通常サービスは、いくつか特徴はあるものの際立ててユニークというわけでもない。一方で、ビッグローブはBIGLOBEモバイルとは別ブランドのサービス、「donedone」を7月に開始している。ドネーション(寄付)、社会貢献をテーマにしているのだが、メインの「ベーシックUプラン」では通信速度が最大3Mbpsと絞られる代わりに、月50GBと大容量のデータ通信が利用でき、料金も月2728円となっている。

スマホでの利用を前提に速度は最大3Mbpsと制限されているが、月50GBという大容量をオトクに使える。BIGLOBEモバイルとは別ブランドでの展開で、サイトのドメインやイメージも異なっている

donedone加入者に届く案内とSIM

 料金プランはほかにも、月50GBは同じで、YouTube/ABEMA/TikTokなどの動画配信、Instagram/LINEといったSNSの中から、選択した3つのサービスで速度制限無し、そのほかは最大1Mbpsに制限される「カスタムUプラン」(月額2782円)、さらに基本料金0円で通信量を別途購入する「エントリープラン」もある。ただしエントリープランはデータ通信専用だ。

 筆者も実際に「ベーシックUプラン」に加入して利用したが、最大3Mbpsと制限されるものの速度は安定しており、昼休みの混雑時間帯でも3Mbpsの速度が出ており、動画の視聴も止まることなく安定していた。

 また、速度が制限されていることで、通信量の消費が進みにくいという効果もある。つまり、動画の視聴可能時間でいえば通常よりも長い可能性が高いということだ。

 なお、donedoneのサービス開始当初はアプリなどで使用した通信量がわからないという問題を抱えていた。その救済措置として当初は通信量を無制限としていた時期がある。現在では通信量が表示されるようになり、通常の月50GBという範囲内で利用する形となっている。

 筆者の個人的な希望だが、donedoneの料金プランは魅力的な面もあるためBIGLOBEモバイルとの間でプランの行き来ができるようになると、かなり使い勝手がいいサービスとなりそうだ。

安く利用したい人、KDDI派の人、旧サービスからの継続者に便利

 以上、BIGLOBEモバイルのサービスを紹介してみたが、普通に安く格安SIMを使いたい人には、最初の1年は月額料金が割引されており、その後も一般的な料金、しかも加入時に端末を割安に入手できるという点は魅力的だ。

 KDDIはau、UQ mobile、povoと複数のブランドでサービスを提供しているが、ドコモやソフトバンクではなくKDDI派の人、古くからのBIGLOBEユーザーに向いたサービスと言えるだろう。

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