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コンパクトでパワフル、ジンバルカメラ搭載のASUS「Zenfone 9」クイックレビュー (2/2)

文●山根康宏 編集●ASCII

2022年08月17日 17時00分

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強力なジンバル機能で
街ブラ動画撮影にも強いカメラ

 カメラ部分には誇らしげに「50MP WIDE CAMERA GIMBAL STABILIZATION」の表記が見える。Zenfone 9は小型サイズなので通勤通学の電車の中でも使いやすく、アウトドアに持ち出すときにも邪魔にならず、ポケットからも取り出しやすい。そしてZenfone 9 Smart Backpack Mountを使えば即座に本体を使うこともできる。つまりZenfone 9はタウンユースだけではなく、意外にも登山などのアウトドアにも適したスマートフォンなのである。

ジンバルを内蔵している広角カメラ

 カメラのUIは、標準のモードが「スローモーション」「タイムラプス」「動画」「写真」「ポートレート」「パノラマ」「ライトトレイル」「その他」と豊富。カメラを活用することを考えたモードが並んでいる。写真の倍率切替は0.6倍と1倍で、デジタルでは8倍まで利用可能だ。標準撮影は1200万画素相当となるが、5000万画素に切り替えるにはカメラ画面の上を下にスワイプし、歯車アイコンから設定を呼び出してカメラ解像度で5000万画素を呼び出す。一般的なスマートフォンは高画質モードの切り替えは「その他」に入っていることが多く、この部分はやや使いにくいと感じてしまった。

カメラアプリ、写真のUI

 動画の倍率は0.6倍と1倍のみ。サイズは最大8K/24fpsにまで対応。手ブレ補正は2段階あり、4Kと8Kでは「中」までとなる。手ブレ補正「最大」はFHDとHDのみの対応だ。より高度な撮影のPROモードは写真と動画それぞれが用意されている。

動画モードのUI。8Kに対応。PROモードは「その他」にある

 実際に手ブレ補正最大(スーパー手ブレ補正)を使った時の動画の比較と、Zenfone 9 Smart Backpack Mountの簡単な紹介を1分の動画にまとめた。

 そして、以下は写真の作例だ。

超広角撮影

1倍撮影(1200万画素)

1倍撮影(5000万画素)

デジタル2倍撮影

デジタル8倍撮影

1倍撮影(ボケなし)

1倍撮影(ボケ最大)

暗い室内でのナイトモード撮影

【まとめ】アクションカムとしても使える
贅沢な小型モデル

 日本人好みの小さいボディーにパワフルな性能を詰め込んだZenfone 9は、大型化が進む最近のスマートフォンを好まない人に最適なスマートフォンだ。しかし、Zenfone 9の魅力はそのサイズだけではない。ジンバル機能による強力な手ブレ補正を備えたカメラは、アクションカムのように街歩きの動画を手軽に撮れる。

 グローバルでの価格は799ユーロ(約10万9000円)からと安くはないが、メインで使うスマートフォンとは別に「手ブレ知らずの動画カメラフォン」として持ち歩きたくなる魅力を持っている。日本での発売にも期待したい。

ASUS「Zenfone 9」の主なスペック
ディスプレー 5.9型有機EL(20:9)120Hz対応
画面解像度 1080×2400
サイズ 68.1×146.5×9.1mm
重量 169g
SoC Snapdragon 8+ Gen1
内蔵メモリー 6/8/16GB
内蔵ストレージ 128/256GB
OS Android 12(ZenUI 9)
無線LAN Wi-Fi 6E
カメラ画素数 5000万画素+1200万画素(超広角) イン:1200万画素
バッテリー容量 4300mAh(30W対応)
生体認証 ○(側面指紋)
防水/防塵 ○/○(IP68)
USB端子 Type-C
イヤホン端子
カラバリ Moonlight White、Sunset Red、Starry Blue、Midnight Black

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