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5000万画素トリプルカメラ搭載でガウディーカーブが美しい「HONOR Magic5 Pro」 (2/2)

文●山根康宏 編集●ASCII

2023年05月10日 12時00分

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DXOMARKで1位も取った高いカメラ性能

 HONOR Magicシリーズのカメラ性能は実はとても高い。2023年3月末時点ではMagic5 ProのDXOMARKベンチスコアは1位で、4月時点でも2位。また5位には前モデルの最上位機種「HONOR Magic4 Ultimate」もランキング入りしている。Magicシリーズは旧ファーウェイのMateシリーズの設計をベースとしていることもあり、ライカとのコラボ時代のノウハウも受け継ぎながら高いカメラ性能を維持しているのだ。

発売後はDXOMARKで1位のスコアだった

 カメラのUIもファーウェイに似ている。モードは「夜景」「ポートレート」「写真」「ビデオ」「シネマ」「プロ」「その他」。フル画面でワイドな映像を撮影するシネマモードをビデオとあえて切り離している。その他のモードはプロモードや画面分割で前後カメラを同時に使うマルチビデオ、5000万画素に切り変えるハイレゾモードなどがある。

Magic5 Proのカメラモード。シネマモードはワイドな映像を撮影できる

 カメラの倍率は0.6倍→1倍→3.5倍→10倍で、デジタルでは100倍までに対応。30倍以上では画面に全体エリアのポップアップウィンドーが現れ、手振れ補正を効かせながら遠景の拡大写真を撮影できる。とはいえ、100倍では両手でしっかり保持しないと被写体を画面内に合わせるのはやや難しい。記録用とはいえここまでの距離を撮影できるのだ。

背景の左側後方(本体を握る指の上あたり)のタワーの上の塔を100倍で撮影

 以下はHONOR Magic5 Proでの作例だ。5000万画素カメラだが、標準ではピクセルビニングにより1200万画素で撮影される。

0.6倍撮影(1200万画素)

1倍撮影(1200万画素)

3.5倍撮影(1200万画素)

 1200万画素と5000万画素を切り替えて撮影してみた。

1倍1200万画素

1倍5000万画素

 ポートレートではボケを最小と最大で撮影して比べてみた。

ポートレートでボケ最小

ポートレートでボケ最大

 物撮りなどの近距離撮影は、標準カメラで撮影中に、ある程度近づくと自動的に超広角に切り替わり、数センチまで近寄って撮ることができる。

1倍でマクロ撮影。この程度まで近寄れる

さらに近寄ると超広角に切り替わり、ここまで寄れる

 夜景モードでの撮影は、全体をとにかく明るくする傾向が強い最近の中国他社メーカーの製品と比べると、そこまでぎらつきのある仕上げにはならない。一方で夜空は明るさよりも雲の表現を協調するようで、AI処理は明るさよりもアーティスティックな仕上げを好むようだ。味わいのある夜景が撮れるように感じられた。

夜景モードで撮影

 以下は筆者が住む香港の街中などで、適当に数枚を撮影してみた。

【まとめ】カメラ性能は最強クラス、日本上陸に期待したい

 HONOR Magic5 Proのカメラはハードウェアで強引に美しい仕上げをするというよりも、ファーウェイ時代のライカを思わせるように、デジタルの中にもアナログの良さを感じさせるような色づくりもシーンによっては見られた。また、3つのカメラが背面中央に等間隔で並んでいるため、倍率を切り替えても画角が変わりにくくて使いやすかった。

 HONORは2023年から折りたたみモデルを含むハイエンドモデルも中国外での展開を開始している。日本でもこの素晴らしいカメラフォンを使える日が来てほしい。

ファーウェイの流れをくむ最高のカメラフォンを日本でも使いたい

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