荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ”

Z5IICで猫を撮る! ニコンの最新フルサイズミラーレスが「ファインダーなし」を選んだ大正解 (1/2)

文●荻窪 圭/猫写真家 編集●ASCII

2026年10月30日 12時00分

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室外機の上で振り向いてくれたサビネコ。このあとフェンスを越えて行っちゃいました。2026年10月 ニコン Z5IIC

 2026年秋は、いろんなカメラが登場しますな。うれしいのは、超高性能を追求したハイエンド機よりも、むしろ手頃な(といっても、昨今の円安や部材高騰、インフレを反映して、それなりの価格にはなっちゃうのだけど)モデルが充実したこと。

 そんな中、ニコンから登場したのが、フルサイズセンサーを搭載した「Z5IIC」。2025年に登場したスタンダードクラスの名機「Z5II」をベースに、よりとっつきやすくしたモデルだ。具体的に言えば……より軽くコンパクトになり、ファインダーも取っ払った、背面モニター撮影専用のモデルになったのだ。

ファインダーを外し、上面がフラットになったZ5IIC。2450万画素のフルサイズセンサー機だ。初心者向けにシーンモードも充実

ファインダーがないから、猫目線で撮りやすい

 上面がフラットで、ファインダー部の出っ張りがないので、バッグへの収まりがいいし、出し入れもしやすい。昨今はファインダーが付いていても覗かずに背面モニターで撮る人が多いし、そもそも猫は猫の目線の高さに合わせて撮ることになるので、背面モニターで撮る機会は多いのだ。

 モニターを開いて、猫瞳AFが猫の瞳を見つけたら、タイミングを合わせて撮る。

 24-200mmの高倍率ズームレンズを付けて散歩していたとき、駐車場のクルマの下でくつろいでいるキジトラを発見。

 ちょっと離れた場所に自転車を止め、そーっと近づいて、モニターを開いて地面すれすれに構えて……。こういうとき、ファインダーは覗けないからね。

クルマの下の猫を撮るときは、地面すれすれに構え、モニターを開いて撮るのだ。ちゃんと猫の瞳を捉えているのがよくわかる

 そして、めちゃ渋い感じで撮ろうと、ちょっと暗めにセットして撮影したのがこちら。予想以上にカッコよく撮れました。さすがニコン。

少しローキー気味にしたら、クルマの下にいるとは思えないカッコいい写真に。横からの光がいい味を出してくれた。2026年10月 ニコン Z5IIC

モノクロの「グラファイト」でキリッと渋く

 ついでに、ニコンの豊富なピクチャーコントロールから、いちばんキリッと渋く撮れるモノクロの「グラファイト」をセレクト。このように光がはっきりした構図だと、めちゃ渋い写真になるのだ。

ニコンのカメラを手にすると、つい使っちゃう「グラファイト」。黒がぎゅっと締まった、ハイコントラストでカッコいいモノクロ写真が撮れるのでお気に入り。2026年10月 ニコン Z5IIC

 ファインダーを覗かずに背面モニターで撮ると、手ブレしやすいと言われるけれど(実際、自由に構えられる分、ブレる確率は上がる)、Z5IICはボディ内手ブレ補正を搭載しているし、猫を撮るときはシャッタースピードを速めにするのが基本なので、まあ大丈夫。

 冒頭の写真は、歩いていたら目の前をいきなり猫が横切って、家と家の狭い隙間に入っていったので、そっとのぞいてみたら、室外機の上にちょこんと座っているサビネコと目が合ったのである。そのときに思わず撮ったカット。

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