松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」

「もてピタ」「ちょいワル」を引き立てる薄さ「N905iμ」 (1/3)

文●松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

2007年12月13日 19時50分

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N905iの厚さ

【今週の1枚】 この薄さはやはり驚き。大きなディスプレーとワンセグ以外のフルスペックを盛り込んだN905iμは、そのデザインやカラーリングもファッション性に優れている

N905iμ

「N905iμ」

 今回は、ここ1年でひとつの分野を築いてきた、折りたたみできる薄型端末がテーマだ。取り上げる機種は、「DoCoMo 905i」シリーズの中でも薄さにこだわった「N905iμ」である。

 薄型端末のトレンドに火をつけたのは、ソフトバンクモバイルのサムスン製端末「XS 707SC」だった。2006年12月にリリースされたこの端末は、折りたたみ型ながら11.4mmという驚異的な薄さを実現して話題となった。

 ドコモも2007年新春に発表された「703i」シリーズに「μ」(ミュー)の名前を冠するモデルを設けて、薄型モデルの拡充路線に走る。新春にリリースが始まる「705i」シリーズにもそのモデルは継承されており、今回のテーマである「N905iμ」も生まれた。

 auはどうだろう。ワンセグと音楽機能を必ず搭載し、「全部入り」端末をスタンダードとして展開してきたauには、以前取り上げた「MEDIA SKIN」ほど薄い端末は出てこなかった。しかし、2007年秋冬モデルでは、折りたたみ型で厚さ9.9mmの「W55T」を投入した。

 これでケータイの全キャリアで、折りたたみ型の薄型端末を選べるようになったのだ。

XS 707SC

「XS 707SC」

W55T

「W55T」

N703iμ

ちなみに僕が始めて手にした端末は「N703iμ」。厚さ11.4mmでラバー調の素材と、LEDの背面デザインがアイキャッチとなっている、スポーティーな端末であった


(次ページに続く)

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