今回ご紹介する端末はソフトバンクモバイルの「X02NK」。ノキアブランドでは「N95」という型番が付けられたスマートフォンだ。
この端末のポテンシャルは非常に高い。あらゆる面で自由さを感じ、そして自分にワクワクする楽しさを与えてくれる「相棒」だ。その自由さと楽しさを上手く実現しているのが、X02NKのPodcast機能である。
βラボ発の「ポッドキャストプレーヤー」
X02NKは、まず端末自体が面白い。縦長に持ち、上にスライドすればダイアルボタンが、下にスライドすればメディアプレイヤーのコントローラーが現われるという、トリッキーなデュアルスライドを採用している。
本体を裏返せば、カールツァイスレンズ付きの5メガピクセルAFカメラだ。3Gハイスピードに加えて無線LANにも対応し、通信環境としても申し分ない。そのほか、GPSとモーションセンサーを搭載し、テレビ出力にも対応する。
ソフトを見ても、Mac OS XやiPhoneのSafariと同じレンダリングエンジン「WebKit」に由来するウェブブラウザーを採用するといった具合に、注目要素が満載。洗練されたケータイ市場である日本においても一目置かれるべき端末なのである。
この「全部入り」端末は、アプリを追加することで、その魅力を最大限に引き出せる。ノキアとそのデベロッパーは、新しいアイデアをソフトに落とし込み、自社サイトの「Nokia Beta Lab」(ラボ)にて公開している。
ノキア・ジャパン(株)でデバイスマネージャーを務める大塚孝之氏は、ラボに上がったサービスをいち早く試して、生活に取り入れるということを実践している。
「ノキアのオフィスで、ラボで手に入れたアプリを使っていると、『それ何?』と誰彼となくよって来ます。そしてアプリの面白さを伝えると、その後、みんなの間でブームになったりするんです」と、大塚さんは語る。やはり新しいアイデアは、どう使うとわれわれの生活に役立つかのか実演してくれる様子がなければ、理解されにくい側面があるのだろうか。
X02NKが搭載している「ポッドキャストプレーヤー」も、そんなラボから生まれたアプリである。