●高いとみるか、安いとみるか
1台3万5424円、2台で7万円弱となるHomePod。たしかにスマートスピーカーとして比べれば割高な価格設定といえます。しかし、オーディオ製品として、あるいは得られる結果から考えると、必ずしも「高い!」とは言えない製品。
自分でアンプとスピーカーをこだわってオーディオを設計したい人からすれば「逃げ」「妥協」と言われるほど簡単に、しかも自動的に最適な音を手に入れられ、大幅に割安な製品と言えるでしょう。
一方、スマホのスピーカーで音楽を楽しんでいる若年層からすれば、HomePodの価値をなかなか理解できないかもしれません。だったらより安いワイヤレスヘッドフォンにこだわりたい、というのが本音でしょう。
筆者紹介――松村太郎
1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。
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