Windows情報局ななふぉ出張所

スマホ決済お得な「制限つきマネー」の難点 (2/3)

文●山口健太

2019年08月21日 17時00分

■貯まったポイントをいかに使うかが重要に

 最近はPayPayにも大きな変更がありました。7月29日にPayPayは残高の名称をリニューアルし、口座などからチャージした残高は「PayPayマネーライト」、キャンペーンによる還元分は有効期間によって2年間有効の「PayPayボーナス」と、60日間有効の「PayPayボーナスライト」の2種類が設けられました。

PayPayは残高の名称をリニューアルした(PayPayのプレスリリースより)

 さらに9月30日以降には、銀行口座への出金に対応したPayPay残高が「PayPayマネー」の名称で新たに加わり、ヤフーが運営するYahoo!マネーと統合する形で実現する予定となっています。

 たとえば毎月開催中の「ワクワクペイペイ」や、セブン-イレブンで開催中の毎週100円を還元するキャンペーンでは、2年間有効のPayPayボーナスがもらえます。しかしキャンペーンによっては60日間有効のPayPayボーナスライトが使われる場合も出てきています。

こちらのキャンペーンは「PayPayボーナス」で還元している

 これからのキャンペーンでは還元率の数字だけでなく、どういう素性のポイントなのかも確認する必要があるわけです。60日間しか使えないポイントは現金より大きく見劣りします。期間や用途が限定されたポイントの価値は低めに見積もるべきでしょう。

PayPay残高の明細。ボーナス分が含まれている

 他の事業者も同様に、口座などからチャージした現金相当のマネーと、それ以外の制限付きマネーは明確に分けられる傾向にあります。背景に法令遵守があることはもちろんですが、サービスのエコシステムの中でマネーを循環させたいという思惑もあるようです。

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