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Surface Pro 7 実機レビュー = 「Ice Lake」を搭載して「中」も「外」も超高速化していた!!

文●写真 ジャイアン鈴木 + 編集● PowerReview軍団

2019年11月20日 12時00分

 Surface Pro 7はMini DisplayPortを廃し、USB Type-C端子を採用することで、インターフェースの使い勝手が大幅に向上している。USB Type-C端子を有効活用するため、「USB-C – Ethernet / USB-Aアダプター」、「USB-C – DisplayPortアダプター」、「USB-C – VGAアダプター」、「USB-C – HDMIアダプター」などが用意されている。

 また今回、USB Type-C端子経由でUSB Power Delivery対応ACアダプターによる給電や充電、モバイルディスプレーに対する映像出力と給電などを確認した。USB Type-C端子がひとつなので複数のデバイスを接続する際にはハブが必要だが、従来モデルよりも使い勝手は大幅に向上した。

今回はMacBook Pro純正の「61W USB-C電源アダプタ」を接続してみたが、100%までしっかり充電できることを確認した

対応モバイルディスプレーを用意すれば、ケーブル1本で映像出力と給電を行なえる。素早く設置できるので、外出先での利用に重宝しそうだ

USB端子の仕様を調べるため、USB 3.1 Gen2対応SSD「サンディスクエクストリーム900 ポータブルSSD」を接続してみた

ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 7.0.0」で計測したシーケンシャルリード(1M Q8T1)は860.65MB/s。「サンディスクエクストリーム900 ポータブルSSD」の実効通信速度の上限を記録しているので、Surface Pro 7はUSB 3.1 Gen2に対応していることになる

Core i7-8650Uを搭載するSurface Pro 6と比較
CPU性能は同等ながら3Dグラフィックスは140%に!!

 今回借用したSurface Pro 7のスペックは、Core i5-1035G4/8GBメモリー/256GB SSD(PCIe接続)。残念ながら「Core i7-1065G7」を搭載する最上位モデルではないが、処理性能をチェックしてみよう。今回実施したのは「CINEBENCH R15.0」、「3DMark v2.10.6799」、「CrystalDiskMark 7.0.0」、「BBench」の4本。なおベンチマークを実施する前に、「電源モード」を「最も高いパフォーマンス」に設定している。ただし「BBench」のみ「推奨」で計測を行なった。

 結果は、CPUベンチマーク「CINEBENCH R15.0」のCPUスコアは「641 cb」、3Dベンチマーク「3DMark」の「Time Spy」は643、「Fire Strike」は1961、「CrystalDiskMark 7.0.0」で計測したSSDのシーケンシャルリード(1M Q8T1)は1934.58MB/s、シーケンシャルライト(1M Q8T1)は807.73MB/sとなった。

 ちなみに「Core i7-8650U」を搭載する「Surface Pro 6」の実機レビューで計測したCINEBENCH R15.0のCPUスコアは「661 cb」、3DMarkのTime Spyは「465」。ベンチマークスコア上は、Core i5搭載Surface Pro 7はCore i7搭載Surface Pro 6と比べて、CPU性能はほぼ同等、グラフィックスは約1.38倍の性能を備えていることになる。

 バッテリー駆動時間については、ディスプレー輝度40%でバッテリー残量5%までの動作時間を計測したところ、10時間8分49秒という結果になった。同条件で計測したSurface Pro 6のバッテリー駆動時間が11時間11分43秒なので、ややモバイル性能が低下したことになる。

CPUベンチマーク「CINEBENCH R15.0」のCPUスコアは「641 cb」

3Dベンチマーク「3DMark」の「Time Spy」は643

3Dベンチマーク「3DMark」の「Fire Strike」は1961と出た

「CrystalDiskMark 7.0.0」で計測したSSDのシーケンシャルリード(1M Q8T1)は1934.58MB/s、シーケンシャルライト(1M Q8T1)は807.73MB/s

荷物を少しでも減らしたいなら
Surface Pro 6から買い換える価値あり!

 個人的にはUSB Type-C端子は給電用と映像出力用にふたつほしいところだが、同梱のACアダプターではなく、汎用のUSB Power Delivery対応ACアダプターなどを使えるようになっただけでも非常にありがたい。モバイル時の荷物を少しでも減らしたいと願っている方には、Surface Pro 6からでも買い換える魅力があるマシンである。

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