石川温のPCスマホニュース解説

2020年スマホ予想 最速7.5Gbps、カメラは2億画素へ (3/4)

文●石川温 編集● ASCII

2019年12月06日 09時00分

●オフラインでもスマホのAIが翻訳

 AIに関しては、チップでのニューラルネットワークの処理がさらに進化する。

 Snapdragon 865ではスマホが周辺の音を常に聴き続けたり、カメラを起動し続けても、かなり省電力な設計となっている。このため、ユーザーの声がしたらすぐに反応したり、顔認証を素早く反応させられるようになる。

 これまでは「OK、グーグル」のように、AIアシスタントを起こす掛け声のようなものが必要であったが、スマホが持ち主の声を知っているので、そうした掛け声が不要でAIアシスタントに直接話しかけて、対応してもらえる。

 また、スマホに英語に話しかけると、スマホのオンデバイスAIが外国語に翻訳してくれるということもできる。クラウドではなく、スマホのデバイス自体が翻訳をしてくれるため、例えば、海外に電話をした際にもスマホが通訳して、相手の言語で話してくれるということも不可能ではなくなる。

 Snapdragon 865が進化したことで、すべての音声やテキストをクラウドに上げることなく、デバイス上で音声をテキスト化したり、その後、通訳するということができてしまうのだ。

 デバイスで処理するので、データをクラウドにいちいち上げないので、反応が素早くなるというメリットもある。

 こうした「オンデバイスAI」はグーグルが今年のGoogle I/Oでも発表しているが、今後、Snapdragon 865との組み合わせでさらに便利になりそうだ。

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