●5Gスマホの鍵はSnapdragon 865、765
「Galaxy S20」「Galaxy S20+」「Galaxy S20 Ultra」は、クアルコムの「Snapdragon 865 5G Platfrom」を採用している。
Snapdragon 865はスマホ市場で最先端のパワフルなプラットフォームといえる。
ただ、クアルコムはミドルクラスの普及にも注力しており、昨年12月にSnapdragon 765、765Gを発表している。このチップセットには5Gのモデム機能も内蔵し、コンパクトでありながら、価格も抑えた製品となっている。Snapdragonの700番台シリーズと言えば、ミドルクラスの普及価格帯のスマホ向けというイメージが強いが、まさにこの価格帯でも5Gを普及させようというつもりのようだ。
一方、気になるのがアップルの動向だ。アップルはクアルコムと知的財産紛争でケンカ状態であったが、2019年4月に全面和解している。アップルとしてはクアルコムに多額の特許料を支払いたくないため、紛争状態となる一方、インテルに5G向けモデムを作らせようとしたが、インテルがまともな製品を開発できなかったという事情がある。そのため、アップルは苦渋の選択としてクアルコムと和解。
今年9月に発売されるであろうiPhoneは5G対応になると見られている。