Xperia 1ロングランレポート

Xperia 1の「3Dクリエーター」のデータを3Dプリンターで印刷した結果

文●中山 智 編集● ASCII

2020年03月17日 10時00分

3Dデータがついに立体物になる瞬間!
Xperiaならこんなこともできる

 前回、前々回は「Xperia 1(SO-03L)」に搭載されている立体スキャンアプリ「3Dクリエーター」で自分の頭部をスキャンして、3Dアニメーションを作成するなどそのデータを使って遊びました。

「3Dクリエーター」のスキャンデータでGIFアニメを作ってみた

 さらに今回はそのデータ使って、3Dプリンターで印刷にチャレンジしてみます。まずは3Dクリエーターで作成したデータを開いて、画面下部にある「共有、印刷など」をタップ。次に画面上部の「3Dプリント」のタブを選択します。

3Dプリンターで印刷したいデータを開いて「共有、印刷など」を選ぶ

3Dプリントのタブをタップ

 次に「3Dプリンターでモデルを出力」を選びます。ここではXperia 1に接続している3Dプリンターはないので、「ファイルとして共有」をタップ。すると選択したデータが彫刻のような3Dデータとして表示されます。

「ファイルとして共有」を選ぶ

3Dプリンターで印刷される状態で表示される

 画面下部の「モデルの編集」から、3Dプリンターで印刷する範囲を選択できます。今回は胸の部分まではちゃんとデータ化されていないので頭部だけになっています。また「台座の切り替え」をタップすると、台座の配置場所を水平方向から垂直方向に切り替えられます。

「モデルの編集」ではスライダーでプリントする範囲を調整できる

「台座の切り替え」をタップすると台座の設定位置が変わる

 プリントしたいデータに問題がなければ画面右上の「次へ」をタップ。するとプリントサイズが「5CM」、「10CM」、「15CM」の3つから選べます。またファイルの形式は「ZOPファイル(OBJ+MTL)」もしくは「STL」から選べます。今回は「15CM」で「STLファイル」として保存しました。

印刷に使うファイルをSTLファイルとして生成する

 今回プリントにはcheeroの「cheero3D pro」を使用。STLファイルを渡して印刷してもらいました。実際にはSTLファイルを印刷用のG-code Fileに変換する必要があるのですが、そこはおまかせです。

cheeroの事務所にお邪魔して3Dプリンターの「cheero3D pro」をお借りした

プリントアウト完了まで数時間かかるが、問題なくプリントできた

 3Dデータを高品質にしていなかったこともあり、実際にプリントされたデータにはでこぼこがありますが、忠実にプリントされています。スマートフォンで立体物をスキャンしてプリントアウトできるのは楽しいですね。

3Dデータとの見比べ。帽子の感じもちゃんと再現されています

 この品質で作れるなら3Dプリンターを買って、Xperia 1でいろいろとスキャンしてみたいですね!

※Xperia 1(SO-03L)/Android 10で検証しました

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筆者紹介:中山 智

 海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

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