IIJmio、iPhoneでも使えるeSIMサービスを正式開始、1GBで月450円~

文●中山智 編集● ASCII

2020年03月17日 15時20分

 IIJは17日、発表会を開催。eSIMを用いたデータ通信サービス「IIJmio eSIMサービス データプラン ゼロ」を3月19日10時から提供すると発表した。基本料金は月150円(以下、すべて税抜)で、最初の1GBはプラス300円、以降は1GBあたり450円で通信量を追加できる。

IIJは3月19日よりeSIMの新サービスをスタート、パッケージも用意されるが、実際の手続きはオンラインで行なう

ベータ版だったIIJmioのeSIMサービスがあらためて正式版に
他端末で使う際のプロファイル再発行は無料に

 IIJはこれまでベータ版のサービスとしてeSIMによる「ライトスタートプラン(eSIMベータ版)」を提供していたが、そのフィードバックを受けて正式サービスとしてスタート。IIJのMVNO事業部 コンシューマーサービス部長 亀井正浩氏は「1GBまでなら業界最安レベル」と低コストなプランであることをアピールした。

IIJのMVNO事業部 コンシューマーサービス部長 亀井正浩氏

 毎月必要な基本料金は月150円で、ここにデータ通信量は含まれない。最初の1GBは300円。2GB以上も1GB単位で購入でき(最大10GBまで)、その場合は1GBあたり450円となる。購入したデータ容量超過後はデータ通信不可となるが(低速通信はない)、データ購入用のサイトへはアクセスできる。大容量パッケージといったサービスはなく、余ったデータ容量の翌月繰り越しもない。またデータ通信のみのサービスで、通話やSMSは利用できない。

新サービスのプラン概要

1GBなら450円、2GBでも900円

 データ通信量の購入は毎月必須ではないため、まったく使わない場合は月150円で維持できる。初期費用として3000円+プロファイル発行手数料の200円が必要となるが、ベータ版サービスにはあった違う機種で使う場合のプロファイル再発行手数料2000円は無料となる。ちなみにベータ版サービス(月6GBで月1520円)も引き続き利用可能で、こちらもプロファイル再発行手数料無料の対象とのこと。

容量超過時は通信不可なので注意が必要

 対応機種はiPhone XS/XR/11や第7世代iPad(セルラーモデル)などのeSIM対応iOS端末や、グーグルのPixel 4/4 XL、さらにマイクロソフトのSurface Pro XやASUSのTransBook Mini T103HAF-LTEなど、Windowsパソコンも対応。ただしeSIM対応モデルでも、IIJのeSIMサービスに必ずしも対応しているわけではないため、IIJの公式サイトでは動作検証済み端末のリストを公開し、随時アップデートしていくとのこと。

対応端末一覧。eSIM搭載のiPhone/iPadが中心

iPhoneはiPhone XS、XR、11で対応する

ASUSのTransBook MiniなどWindowsパソコンでも利用可能

 契約はIIJmio公式サイトからオンラインで行なう。パッケージとしてIIJの標準パッケージのほか、ビックカメラ、コジマ、ソフマップで販売する「BIC専用パッケージ」も用意される。ただしパッケージには登録用のQRコードは同封されておらず、公式サイトにアクセスして登録するのは同じ。またスマートフォンなどでプロファイルを設定する際にQRコードを読み込む必要があるため、使用する端末で登録するのではなく、別の端末で登録を行いQRコードを表示する必要がある。

 1GBだけなら450円とワンコイン以下。未使用の月は150円で維持できるため、ライトなサブ回線を望んでいたユーザーにはピッタリのサービス。対応端末がまだまだ少なく、キャリアモデルの場合はSIMロック解除が必要など、認知度も含めて、まだまだ市場は小さいが、今後の広がりに期待したい。

 

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