Windows情報局ななふぉ出張所

auでPontaポイントを貯めるメリットは? 「オープン化」と「ステージ制」に注目 (3/4)

文●山口健太 編集● ASCII

2020年05月26日 09時00分

■名前はau PAYのまま「オープン化」

 auとPontaポイントを活用していく上で、中心にあるのが「au PAY」アプリです。さまざまなサービスと連携する「スーパーアプリ」化が進んでおり、決済やポイントだけでなく、auじぶん銀行やauカブコム証券、au損保などの機能が取り込まれています。

au PAYはauの各種金融サービスと連携。画面がごちゃごちゃしているのは気になる

 au PAYは一見すると「auユーザー向け」に見えますが、KDDIはau回線を持っていない人でもキャリアを問わず利用できる「オープン化」に取り組んでいます。PayPayのように新しい名前は作らず、auというブランド自体を金融に広げていくとの狙いをKDDIは語っています

 2月から実施した毎週10億円還元のキャンペーンでは、auユーザー以外にも大盤振る舞いしたことで認知度が向上。獲得したポイントをECサイトの「au PAYマーケット」用に50%増量で交換できる施策も好評だったとしています。5月21日からはクレジットカードの「au PAYカード」も、誰でも発行できるようになりました。

 最近の携帯キャリア間ではキャッシュバック競争が終わり、流動性は下がっているものの、au PAYをきっかけにauに乗り換えを考える人も出てくるでしょう。ただ、障壁となり得るのが「au PAYを本気で使いたいが、auのスマホは高い」というケースです。

 そこで注目したいのが、KDDIが10月1日に傘下に収めるUQ mobile事業です。すでにUQ mobileの利用者はau PAYカードの年会費が無料で、auユーザーと同じ扱いになることが発表されています。10月から、au PAYとUQ mobileがどう連携していくか注目といえるでしょう。

mobileASCII.jp TOPページへ