松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析

アップルがもしiPhoneにSmart Connectorをつけたら (1/4)

文●松村太郎 編集● ASCII

2020年06月09日 09時00分

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 iPhoneがLightningコネクタを廃止し、Smart Connectorを採用するのではないか?

 この話は1年以上前から語られていた話で、一応の納得感もあります。現在、LightningコネクタはiPhoneに残された唯一のコネクタであり、底面から内側に向かって穴が開けられている状態です。

 もちろん防水は施されていて水の侵入は防げると思いますが、こうした部分がない方がより防水性を高めることができるかもしれません。加えて、水に浸かる可能性がある端子の抜き差しは不具合の要因にもなりえます。これを排除できることは、製品にとってプラスと言えそうです。

 Smart ConnectorがiPadのような形状のまま採用されるのであれば、本体側はボディの表面に端子が露出する形となります。場所はどこになるのでしょうか。

 Lightningコネクタがあった場所にSmart Connectorを配置する場合、何かの上に置いて充電することになれば、マイクとスピーカーの開口部を塞いでしまいます。一方背面の場合、カバーしているガラスに穴を開けなければなりません。

 側面も調整が必要です。現状、左側面にはミュートスイッチとボリュームボタン、右側面には電源ボタンが配置されていて、Smart Connectorを装着する場合、これらに干渉しないサイズにアクセサリをまとめる必要があります。

 iPadのように、電源ボタンを再び上部の側面に移動させるなどのボタンの移動がなければ、側面の活用は難しかもしれません。これらは「こう変えます」といえばいいだけと言えば、それまでなのですが。

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