松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析

アップル新型「iMac」に期待すること (2/5)

文●松村太郎 編集● ASCII

2020年06月17日 09時00分

●現在のアップルのデザイントレンド

 Macラインアップの中で最も新しいデザインテイストを持っているのは、昨年お披露目となったMac ProとProDisplay XDR。より白いアルミニウムにラティスデザインによる排熱構造を持っており、ディスプレーは6K解像度と100万:1のコントラスト比を実現した製品です。

 ProDisplay XDRは額縁が狭く、よりスクエアなデザインとなっています。999ドルと高額で話題になったディスプレースタンド(足)もL型になっていて、やはり曲線は用いられていません。

 もう1つ、最も新しいデザイントレンドを持っているのが2018年に新デザインへと移行したiPad Proです。こちらはiOS(iPadOS)デバイスの中で、最も新しいデザイントレンドに位置している製品です。

 Liquid Retinaを備えた縁なしディスプレー、ホームボタンを排除してTrueDepthカメラに移行したことで、前面はディスプレーのみでデザイン要素がなくなりました。

 エッジが丸みを帯びたiPhoneや他のiPadシリーズとは異なり、垂直に立ち上がっています。こちらも曲線を側面に用いないProDisplay XDRのデザインと共通した要素と位置づけることができます。

 これらの2つの製品から考えると、iMacは現在よりもシンプルで直線的なデザインへとイメージを刷新することになるのではないか、と期待しています。

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