●技術的な進歩はディスプレーに
iMacシリーズはこれまで通りオールインワンモデルなので、プロセッサ、グラフィックス、ディスプレイ、ストレージ、それらを包み込むパッケージとしてのプロダクトデザインと、全方位でのアップグレードに期待がかかります。
プロセッサはおそらく引き続きIntelを採用することから、第10世代デスクトップ向けプロセッサ、Comet Lake-Sが採用されることになるのではないでしょうか。
そして注目はディスプレーです。ProDisplay XDRでは、576分割の直下型ローカルディミングゾーン採用のバックライトを用いて、最大輝度1600ニト、コントラスト比100万:1を実現しています。これがXDR(拡張ダイナミックレンジ)の名前の由来。
iMacシリーズ、とくにiMac Proで、ProDisplay XDRに迫るパフォーマンスを誇るディスプレーを搭載してくれるのではないかと期待しています。その技術の候補となるのがミニLED。
これは直下型バックライトのゾーンを細かく分けてコントロールすることで、消灯と点灯の差を大きく取れるようにするテクニック。名前は似ていますが、マイクロLEDのように赤・緑・青に発光するLEDを1画素に埋め込む次世代技術とは異なり、コストが実用化のハードルになっていることはありません。