Windows情報局ななふぉ出張所

アップルがMacに自社チップ「Apple Silicon」を使うと何が変わるのか (3/3)

文●山口健太 編集● ASCII

2020年06月25日 09時00分

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■低消費電力と高性能の両立に期待

 アップルは年内にApple Siliconを搭載したMacを投入し、2年をかけてインテルCPUから移行していくとしています。ただ、インテルCPUを搭載したMacの新機種も開発中としており、インテル搭載製品の寿命が訪れるくらいまでサポートは続くのではないかと筆者は予想しています。

 Apple Siliconは高性能コアと省電力コアを組み合わせたモバイルに最適な構造で、さらにOSの最適化も期待できます。このことから、インテルCPUでは太刀打ちできないレベルで「低消費電力」と「高性能」を両立できるというのがアップルの見立てです。

アップルの狙いは低消費電力と高性能の両立だ

 実際、写真や動画の編集作業をiPad Proとノート型Macで試してみると、比較的重たいタスクでも、iPad Proは十分に快適で、かつ発熱も少ないと感じる場面が増えています。

Apple Siliconで動作するAdobe Lightroomのデモ

 ノート型のMacがApple Siliconを搭載すれば、iPad Proのようなファンレス設計や、バッテリー容量を減らすことによる薄型軽量化の可能性が見えてきます。アップルの強みを最大限に活かしたモバイル機の登場を期待したいところです。

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