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アップルがMacに自社チップ「Apple Silicon」を使うと何が変わるのか (1/3)

文●山口健太 編集● ASCII

2020年06月25日 09時00分

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Apple Siliconの歴史。A4からA13まで毎年進化してきた

 アップルが「WWDC 2020」の基調講演において、Macのプロセッサーに「Apple Silicon」を採用する計画を発表しました。

 今年はオンラインのみの開催で、新しいハードウェアの発表もありませんでしたが、CPUアーキテクチャの変更は2006年以来となることから大きな注目を浴びています。果たしてMacはどう変わるのでしょうか。

■Macに自社製プロセッサーを搭載へ

 アップルが発表したのは、Macが搭載してきたインテル製CPUを「Apple Silicon」に置き換えるというもの。ここでいうApple Siliconとは、iPhoneが搭載する「A13」などの自社製プロセッサーを指しています。

 基調講演では、最新のiPad Proが搭載する「A12Z Bionic」で、macOSの次バージョンである「macOS Big Sur」のデモを披露。すでに安定して動作していることを示しました。

iPad Proと同じ「A12Z Bionic」でmacOSが動作している

 すでにiPad Proは、ベンチマークテストにおいてノートPCに匹敵するか、上回るスコアを叩き出しています。iPadOSも進化を続けているとはいえ、macOSならプロセッサーのパワーをさらに引き出せるものと期待できます。

 また、アップルはiPad Pro向けにはグラフィックスを強化、Apple Watch向けには省電力重視と、デバイスごとにApple Siliconをカスタマイズしてきました。現時点での開発環境は「A12Z Bionic」を用いていますが、Mac向けに最適化させた新プロセッサーの投入も考えられます。

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