Windows情報局ななふぉ出張所

楽天モバイル悲願の「iPhone対応」に一歩近づく (1/3)

文●山口健太 編集● ASCII

2020年07月13日 09時00分

前へ 1 2 3 次へ

 7月8日、楽天モバイルは「Rakuten Link」アプリのiOS版を公開しました。このアプリの登場により、一部のiPhoneでは「音声かけ放題」が実現。iPhoneへの正式対応や端末の取り扱いに向けて、一歩前進したといえます。

■国内通話かけ放題に必要な「Rakuten Link」

 楽天は、自社回線を用いた「Rakuten UN-LIMIT」プランにおいて、国内通話かけ放題をうたっています。このかけ放題に必要なアプリが、音声通話やチャット、ビデオ通話機能を統合したRakuten Linkです。

「Rakuten Link」のiOS版が登場

 スマホ標準の電話アプリを使う従来型の音声通話も提供されているものの、料金は30秒あたり20円で、かけ放題のプランは用意されていません。楽天モバイルの利用において、Rakuten Linkは必須といえる存在です。

 他社との料金競争においても重要です。最近、ワイモバイルやUQモバイルは速度制限を1Mbpsに引き上げたプランを開始し、楽天に対抗しています。しかし楽天は自社回線エリアのデータ無制限に加え、Rakuten Linkにより音声もかけ放題であることが優位性になっています。

 これまで楽天の自社回線サービスではAndroid対応が先行しており、Rakuten LinkアプリもAndroid版しかありませんでした。そこにようやくiOS版が登場したというわけです。

 もう1つのアプリとして「my楽天モバイル」のiOS版もまだありません。このアプリがあれば、自社回線エリアかどうかの確認ができます。楽天によれば現時点で提供予定はないとのことですが、早めの登場を期待したいところです。

前へ 1 2 3 次へ

mobileASCII.jp TOPページへ