Windows情報局ななふぉ出張所

なぜジャパンネット銀行は「PayPay銀行」になるのか (2/3)

文●山口健太 編集● ASCII

2020年08月06日 09時00分

■スマホファーストの金融サービスに期待

 今回のようなブランド統一において、まずはPayPayという名前が注目を浴びていますが、本当に重要なのは中身です。その詳細はまだ語られていないものの、PayPayはEコマースから資産運用まで幅広いサービスを連携した「プラットフォーム化」を目指しています。

PayPayをプラットフォームにEコマースから資産運用までを連携

 たとえばPayPayのアプリに銀行の残高が表示されれば、どれくらいお金を使えるか分かりやすくなります。資産運用や支出の管理もできるようになれば、PayPayは生活に欠かせないアプリとして、「PayPayのためにスマホを持つ」人が増えます。すると携帯電話事業とのシナジーも生まれるわけです。

 個々のサービスもリニューアルが期待されます。新たにPayPay銀行になるジャパンネット銀行が開業したのは2000年で、筆者も初期に作った「本店営業部」の口座を持っています。ただ、最近ではメガバンクや他のネット銀行のほうがサービス内容やスマホ対応が進んでいると感じる面もあります。

 PayPay証券になるOne Tap BUYは、スマホ証券として注目です。米国では投資アプリの「ロビンフッド」が大流行しており、給付金など金融緩和を背景に日本でも投資ブームが起こりつつあります。位置付けとしてはLINE証券と重なる部分もあり、どう棲み分けていくのか気になるところです。

 PayPayはNFCなどの非接触決済に対応していませんが、PayPayカードがあれば使える店舗が広がります。LINEによる3%還元のように、還元率にも期待がかかります。

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