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なぜジャパンネット銀行は「PayPay銀行」になるのか (1/3)

文●山口健太 編集● ASCII

2020年08月06日 09時00分

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2020年秋以降「PayPayカード」や「PayPay銀行」が誕生

 ヤフーを運営するZホールディングスは、傘下の金融サービスを「PayPay」ブランドに統一すると発表しました。この変更により「PayPay銀行」などの金融機関が誕生することになりますが、その名前に戸惑いの声も上がっています。期待はできるのでしょうか。

■ブランド統一で「PayPay銀行」が誕生

 今回のブランド統一により、Yahoo! JAPANカードは「PayPayカード」、ジャパンネット銀行は「PayPay銀行」など、2020年秋以降、順次社名やサービス名が変更されます。

 これらの商標は2019年4月ごろから段階的に出願されており、ブランド統一に向けて準備を進めてきたことがうかがえます。他社の動きとしては、楽天が「楽天銀行」などで先行しており、最近ではKDDIが「auじぶん銀行」などauブランドへの統一を図っています。

 背景には、各社が目指す「スーパーアプリ」の存在があります。1つのアプリに銀行や証券、保険などの金融サービスを搭載していく上で、ブランドが統一されていれば、混乱が少なくて済みます。

 また、ヤフーからPayPayへのブランド変更には合理性もあります。Zホールディングスはヤフーの商標を持つ米Oath Holdingsに対し、売上から手数料などを引いた額の3%にあたるライセンス料を支払っています。

 ヤフーはPC世代にとってなじみ深いブランドではあるものの、スマホ世代を含め、幅広い年齢層に向けたPayPayブランドへの移行は時流に乗った動きといえるでしょう。

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