Windows情報局ななふぉ出張所

なぜジャパンネット銀行は「PayPay銀行」になるのか (3/3)

文●山口健太 編集● ASCII

2020年08月06日 09時00分

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■決済から金融のブランドに成長できるか

 いまではネット銀行やネット証券に大きな資産を預けることは珍しくないとはいえ、登場したばかりの頃は懐疑的な目でみられていた記憶があります。PayPayの場合、キャッシュレスのサービスとして認知度は高まったものの、大事な金融資産を預けられるかといえば、話は変わってきます。

 また、PayPayはQRコード決済で「お金を払う」イメージが先行しています。これに対してソフトバンクの宮内社長は、8月4日の決算会見で「PayPayを使っていればお金が増える」未来像を描いています。

「PayPayならお金が増える」未来を語った宮内社長

 すでにPayPayはポイント運用などのサービスを始めているものの、「お金が貯まる」「資産運用で増える」というイメージはありません。2018年10月のサービス開始時のようにゼロからの出発ではないとはいえ、ブランド力の向上はなかなか困難な課題といえます。

 そのきっかけとして期待されるのは、やはりキャンペーンです。この秋から、PayPayのブランド統一に合わせたキャンペーンの実施が予告されています。いまや日本全国に浸透した「20%還元」のように、業界の勢力図を塗り替える一手はあるのか注目です。

2020年秋からブランド統一キャンペーンの実施を予告

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