ROG Phone 3には、標準カメラ(ソニー製IMX686、64MP、F1.8、26.6mm)、広角カメラ(13MP、F2.4、11mm)、マクロカメラ(5MP、F2.0)、フロントカメラ(24MP、F2.0、27mm)の4つのカメラが搭載されている。
今回、天候に恵まれなかったのであまり見栄えのいい写真を撮れなかったが、それでも使い勝手はいい。標準カメラ、広角カメラの色調はニュートラルで、変な癖がないので安心して使える。夜景モードも明るく、ノイズが少ない。パンフォーカスのマクロカメラはやや難しいが、推奨される4~6cmの距離で数枚撮影すれば、ピントが合った写真を撮れるだろう。
特に気に入ったのがデジタルズーム撮影。光学式望遠カメラは搭載されていないが、64MPの標準カメラで撮影した画像をクロップしているのだろう。最大倍率の8倍でも細かいディテールまで記録できている。30倍、50倍といった超高倍率撮影はできないが、最大倍率で撮影しても実用レベルの画質を得られるのは、ROG Phone 3のカメラの美点だ。
AeroActive Cooler 3未装着でも
AnTuTuで「658583」を記録!
さて、おまちかねのベンチマークだ。AeroActive Cooler 3を装着し、最高パフォーマンス設定で「AnTuTu Benchmark」を実行したところ、「657325」という驚異のスコアを叩き出した。ランキングを参照してみると2位がROG Phone 3なので、3位の「OnePlus 8 Pro」の「610567」と比較してみると、約1.08倍のスコアを記録したことになる。
ところが、AeroActive Cooler 3をはずしたROG Phone 3単体のAnTuTu Benchmarkも計測してみたら、今回最も高い「658583」というスコアが出てしまった。ベンチマークに計測誤差はつきものだが、AeroActive Cooler 3を装着してさらに複数回ベンチマークを実施すれば、さらなる高みを目指せそうだ。
なお「Geekbench 5」の結果は下記のとおり、Multi-Core Scoreで「3369」。「3DMark」も実施したが、3回実行してもなぜか完走できなかった。記事執筆時点ではまだ発売前なので、ファームウェアにはなんらかの相性問題があるのかもしれない。
最高速のAndroidスマホを求めるなら
ROG Phone 3以外に選択肢なし
AuTuTuランキングでぶっちぎりの処理性能、進化したAirTrigger 3、さらに高速化されたOLEDディスプレイと、ROG Phone 3が現時点で最高峰のゲーミングスマートフォンの筆頭であることは間違いない。
そしてこの高性能は、日常使いでも活かされる。超高倍率ズームや折りたたみディスプレイが必須なら話は別だが、「Android史上最高パフォーマンス」を求めるのなら、ROG Phone 3以外に選択肢はない。