Windows情報局ななふぉ出張所

携帯サブブランドが安くても儲かる理由 (3/3)

文●山口健太 編集● ASCII

2020年11月06日 09時00分

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■事業者間だけじゃない、ブランド間の「壁」も

 サブブランドに新料金プランを追加する一方、KDDIとソフトバンクの両社はメインブランドを値下げする予定はないとコメントしています。

 値下げを求める人はサブブランドへの乗り換えを検討したいところですが、そこにもさまざまな「壁」があります。かつてサブブランドは別会社が運営していたという経緯もあり、家族割やキャリアメールの仕組みは異なります。

ブランド間の乗り換えは料金プランの変更ほど簡単ではない

 端末についても、たとえば最新のiPhone 12をワイモバイルやUQモバイルで利用したい場合、端末はSIMフリーなどで入手し、SIMカードだけ契約するといった工夫が必要です。サブブランドではApple WatchのLTE通信を利用できないといった違いもあります。

 こうした違いはキャリアのブランド戦略によるところもあり、一概に制限できないのが難しいところです。総務省のアクションプランを中心とした今後の議論において、マルチブランドの構造的問題がどこまで深掘りされるかも注目ポイントといえるでしょう。

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